日本で観光を楽しむには?
日本に観光目的で訪れる場合、多くの国の方は「短期滞在ビザ(観光ビザ)」が必要になります。ただし、国や地域によってはビザ免除(ビザなし渡航)が可能な場合もあります。まずは、自分の国がビザ免除の対象かどうかを確認しましょう。
ビザ免除国・地域(短期滞在)
日本政府は一部の国や地域と「ビザ免除の取り決め」をしており、これらの国・地域のパスポートを持つ人は、観光目的であれば短期間(通常90日以内)の滞在がビザなしで可能です。
現在、70以上の国・地域のパスポート保持者は、観光などの短期滞在であればビザ不要で日本に入国できます(90日以内)。
代表的なビザ免除国(例)
- アメリカ
- カナダ
- オーストラリア
- EU諸国(フランス、ドイツ、イギリスなど)
- 韓国
- 台湾
- 香港

最新のビザ免除国リストは、日本外務省公式サイトをご確認ください。
ビザ免除国・地域リスト
観光ビザの主な特徴
- 滞在期間:
通常90日以内 - 目的:
観光・親族訪問・友人訪問・短期のビジネス出張など - 就労不可:
観光ビザではアルバイトや報酬を得る仕事はできません - シングルビザとマルチビザ:
一定の条件を満たせば複数回の入国が可能なマルチビザが取得できる場合もあります - 入国審査:
入国時にパスポートと帰国の航空券を提示する必要があります
ビザ申請が必要な国の方へ
ビザ免除の対象外となる国・地域のパスポートを持つ方は、観光目的でも事前にビザを取得する必要があります。
ビザ申請の手順(観光目的)
Step 1必要書類を準備する
以下は観光目的の短期滞在ビザ申請に必要な基本書類です: 書類名 | 内容 |
---|
パスポート | 有効なもの(残存期間に注意) |
ビザ申請書 | 日本大使館または外務省の指定フォーム |
証明写真 | 4.5cm × 4.5cm(背景白、6ヶ月以内) |
航空券の予約確認書 | 往復のフライト情報 |
宿泊先の情報 | ホテル予約または訪問先住所 |
滞在スケジュール(行程表) | 日本での日ごとの予定 |
財政証明書類 | 銀行残高証明書や収入証明など |
必要に応じて:招へい状・身元保証書 | 親族・友人訪問時のみ必要 |

国・地域によって追加書類が求められる場合があります。最寄りの日本大使館または領事館に確認しましょう。
Step 2申請先を確認して提出
- 提出場所:
居住国にある日本大使館・総領事館、または認定された代理申請機関 - 本人申請または代理申請:
一部の国では旅行代理店などを通じて代理申請も可能 - 申請のタイミング目安:
出発予定日の1~2ヶ月前に申請を始めるのが安心です。
Step 3審査を待つ
通常、5〜7営業日程度で審査が完了します。
繁忙期や追加書類の確認がある場合は、2週間以上かかることもあります。 Step 4結果の受け取りとパスポート返却
ビザが発給されると、パスポートにビザステッカーが貼付されて返却されます。
このビザは、発給日から3ヶ月以内に入国しなければ無効になるのでご注意ください。 
虚偽の情報記載は入国拒否の原因になります。
ビザが発給されても、日本の入国審査で入国が保証されるわけではありません。
入国時には、パスポート・ビザに加え、帰国航空券の提示を求められることもあります。
観光ビザ申請をスムーズに進めるための5つのアドバイス
- 必要書類は早めに揃える(特に財政証明や旅程表)
銀行残高証明や滞在スケジュールなど、取得に時間がかかる書類は早めに準備を。 - 旅程は具体的に、かつ現実的に記載する
観光ルート・宿泊先・移動手段をきちんと書くことで、申請の信頼性がアップします。 - 航空券やホテルは「予約確認書」を用意し、日程と一致させる
書類間の整合性がとれていることが審査のポイントです。 - 滞在費に十分な資金があることを証明する
1日あたり1〜1.5万円を目安にした残高があると安心。定期預金より普通預金の証明が有効です。 - 過去のビザ申請履歴や入国歴があれば整えておく
他国への旅行実績(特にG7諸国など)があると信用度が高まる傾向があります。
入国時に必要な書類はある?
日本に到着したら、空港の入国審査でどんな書類が必要になるのでしょうか?
スムーズに入国するために、事前に準備しておきたい書類や提示が求められる情報をわかりやすくご紹介します。
1. 有効なパスポート 入国時点で有効期限が切れていないこと。パスポートに空白ページがあること(入国スタンプのため)。
2. ビザ(必要な国籍の場合) 日本への短期滞在ビザ(観光ビザ)を事前に取得していること。
ビザ免除国の方は原則不要(滞在日数制限あり)。
3. 入国審査時に提示・説明が求められることのある情報・書類 以下は、必須ではないものの、提示を求められる可能性があるため準備しておくと安心です。
項目 | 内容 | 備考 |
---|
航空券(往復) | 帰国または第3国への航空券予約 | 帰国の意思を示すため |
宿泊先情報 | ホテルの予約確認書・住所・連絡先 | 滞在場所を確認されることがある |
滞在日程表 | 旅行のスケジュールや訪問地一覧 | 観光目的の裏付けになる |
資金証明 | クレジットカード、現金、または銀行残高証明など | 滞在中の生活費を支払える能力の確認用(まれに提示求められる) |
連絡先 | 日本での緊急連絡先(友人・家族・旅行会社など) | 必須ではないが信頼性向上につながる |
4. 税関申告書・入国カード(現地で) 現在は多くが電子化されています。
入国カードは、日本に入国する外国人が入国審査の際に提出する書類で、滞在目的・滞在先・パスポート情報などを記載します。
税関申告書は、海外から日本に入国する際に、持ち込む物品や現金などについて税関に申告するための書類です。

Visit Japan Web(オンライン手続き)を利用すると、入国カードや税関申告書の事前登録が可能です。
空港で紙の「税関申告書」や「入国カード(外国人用)」を記入する手間がなくなり、事前登録済みのQRコードを見せるだけで手続き完了。
Visit Japan Web
出典:D庁ウェブサイト
https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/shinkokusho.htm 日本への旅を安全かつスムーズに楽しむためには、ビザや入国手続きに関する正しい情報を事前に把握しておくことがとても大切です。
必要な書類の準備や最新の入国ルールを確認しておくことで、現地での不安を減らし、旅の時間をより充実したものにできます。
不明な点がある場合は、出発前に日本大使館や公式サイトをチェックすることをおすすめします。
あなたの日本旅行が、思い出に残る素晴らしい体験になりますように。