長崎市高島石炭資料館
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世界遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する高島炭鉱の歴史と、軍艦島(端島炭坑)の全貌を学べる貴重な資料館。
おすすめポイント
- 日本の近代化を支えた高島炭鉱の歴史を学べる
- 世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産である北渓井坑跡の背景を知る
- 軍艦島(端島炭坑)の成り立ちと繁栄、閉山の物語を深く理解
- 炭鉱で実際に使われた道具や貴重な写真、実物の石炭を展示
- 無料で質の高い展示内容を楽しめる
基本情報
- 住所
- 長崎県長崎市高島町2706-8 長崎県の観光地を探す
- アクセス
- 【長崎港まで】
JR長崎駅から: 路面電車「長崎駅前」から「崇福寺」行きに乗車、「大波止」電停で下車、徒歩5分。
長崎空港から: 長崎空港リムジンバス「茂里町」行きに乗車、「大波止」停留所下車、徒歩5分。
高速道から: 長崎自動車道・長崎ICから「長崎出島道路」を通り長崎駅方面へ進み、大波止交差点を左折。
【長崎港から高島港まで】
野母商船の高速船「鷹巣」「俊寛」に乗船。長崎港から高島港まで約35分。 ルートを表示
- 営業時間
- 9時00分~17時00分
- 休業日
- 日曜日
- 料金
- 長崎港からの運賃:一般1,140円、小学生570円
- INFO
- 軍艦島ツアーの立ち寄り場所として利用されることが多いが、見学時間が短いとの声もあるため、時間に余裕を持って来館し、高島炭鉱の歴史をじっくり学ぶことを推奨する。周辺には世界遺産「北渓井坑跡」や岩崎弥太郎之像など、高島炭鉱関連スポットが点在するため、資料館と合わせて巡るのがおすすめだ。高島へのアクセスは船が中心となるため、事前に野母商船の時刻表と料金を確認して計画を立ててほしい。
- HP
- http://www.city.nagasaki.lg.jp/kanko/820000/828000/p000836.html
概要
長崎市高島石炭資料館は、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つである高島炭鉱の歴史を紐解く、貴重な拠点だ。18世紀に採炭が始まり、幕末の開港後、スコットランド出身の貿易商トーマス・ブレーク・グラバーと佐賀藩が共同で開発に着手。日本初の蒸気機関による洋式竪坑「北渓井坑」を開坑し、日本の近代炭鉱の礎を築いた。その後、後藤象二郎を経て岩崎弥太郎率いる三菱財閥に引き継がれ、高島炭鉱は日本の産業を支える「黒ダイヤ」を産出し、最盛期には人口が1万8千人を超えるほどに繁栄した。しかし、エネルギー革命により1986年に閉山。資料館では、高島炭鉱の黎明期から閉山までの壮大な歴史を、採掘道具や写真、当時の生活を示す資料を通して展示している。
また、高島炭鉱の技術が伝播し発展した「軍艦島」こと端島炭坑の歴史も詳しく解説。端島がどのようにして海上要塞のような姿になったのか、最盛期には人口密度が東京の9倍にも達したという驚異の暮らし、そして閉山に至るまでの物語を知ることができる。来館者は、高島の北渓井坑跡や、軍艦島に関連する数々の遺構と併せて、これらの展示を通じて日本の近代化を支えた人々の営みと、石炭産業の持つエネルギーを深く体感できるだろう。軍艦島クルーズの前に訪れれば、その感動は何倍にも膨らむこと間違いなしだ。さらに、この資料館は無料で入館できるため、誰もが気軽に歴史の深淵に触れることができるのも大きな魅力である。