片倉館
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国の重要文化財である大正ロマン漂う洋風建築と、深さ1.1mの広大な千人風呂で心身を癒す歴史的温泉施設。
おすすめポイント
- 国の重要文化財に指定された壮麗な建築美
- 深さ1.1m、広さ100人収容の「千人風呂」
- 足裏を心地よく刺激する浴槽の玉砂利
- 映画「テルマエ・ロマエII」のロケ地
- 諏訪湖を一望できる2階休憩室からの眺望
基本情報
- 住所
- 長野県諏訪市湖岸通り4-1-9 長野県の観光地を探す
- アクセス
- 鉄道利用:JR中央本線 上諏訪駅諏訪湖口(西口)から国道20号経由で徒歩約5分。自家用車等:中央自動車道 諏訪ICから諏訪湖を経由し約7km。施設横に無料駐車場あり(乗用車約80台、バス数台駐車可能)。 ルートを表示
- 営業時間
- 【浴場】10時00分~20時00分(受付は19時30分まで)
【浴場棟2階休憩室】10時00分~19時00分
【食堂】11時00分~15時00分(ラストオーダー14時30分)
【ガイド付き見学(要事前申込)】Aコース 13時30分~、Bコース 15時30分~(所要時間約45分)
【会館見学のみ(事前申込不要)】3月1日~10月31日 10時00分~17時00分、11月1日~2月末日 10時00分~16時30分
- 休業日
- 毎月第2・第4火曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始(12月31日、1月1日)。その他、点検整備等で臨時休館や全館イベント等により見学できない場合がある。
- 料金
- 【入浴料】大人850円、子供400円(3才以上小学生まで)※休憩所利用料を含む
【ガイド付き会館見学(要事前申込)】個人(5名以上)大人1,000円、小学生300円、小学生未満無料。団体(12名以上)大人800円、小学生200円、小学生未満無料。(障がい者手帳提示で100円引き)
【会館見学のみ(事前申込不要)】大人500円、小学生100円、小学生未満無料。
【有料個室(休憩+入浴セット)】大人2,000円/人、小人1,000円/人(2名~8名、3時間まで)
【貸広間(3時間利用例)】1階 小和室(17.5畳)6,000円、1階 中広間(40畳)14,000円、2階 大広間(204畳)40,000円。
【貸広間(休憩+入浴、3時間利用例)】大人2,000円/人、小人1,000円/人。
- INFO
- ・下駄箱、ロッカー利用料は無料(100円硬貨返却式)。無料備品としてリンスインシャンプー、ボディソープを完備。
・有料備品としてタオル200円、バスタオル(レンタル)300円、カミソリ50円、歯ブラシ50円、ヘアーブラシ70円、シャワーキャップ50円がある。
・飲食物の持ち込みは不可。会館見学は途中退館・再入館はできない(再度入館料が必要)。
・展示物・器物等には触れないこと。
・ペット同伴不可。
・小学生以下のお子様だけの会館入場はできず、保護者同伴が必須。
・スナップ撮影は個人の記念・観賞用に限り可能。
・館内はバリアフリー非対応のため、車いす利用者は注意が必要。
・「片倉館の日」(毎月第3火曜日)には入浴料半額以下のキャンペーンを実施。
- HP
- http://www.katakurakan.or.jp/
概要
長野県諏訪湖畔に佇む片倉館は、1928年(昭和3年)に竣工された国の重要文化財に指定されている歴史的温泉施設である。かつて「シルクエンペラー」と称された片倉財閥の二代片倉兼太郎が、製糸工場で働く女工や地域住民への報恩と福祉を目的として建設した。欧米視察で文化福祉施設の充実に感銘を受けた兼太郎が、チェコスロバキアの施設を参考に、当時としては画期的な文化福祉施設として誕生させたのだ。設計は東京帝国大学で学んだ森山松之助が手掛け、ゴシックリバイバルやロマンティックリバイバルに近いとされるが、各国の様式が巧みに取り入れられた唯一無二のデザインが特徴。
館のハイライトは何と言っても、深さ1.1mを誇る大理石造りの「千人風呂」。一度に100人が入れるほどの広さがあり、浴槽の底に敷き詰められた玉砂利が足裏を心地よく刺激する。この独特の深さと感触は、訪れる者に非日常の入浴体験をもたらし、心身のリフレッシュに最適だ。浴場内を彩るステンドグラスや彫刻も見事で、湯に浸かりながら歴史と芸術を感じることができる。
浴場棟の2階にはレトロな雰囲気の休憩室や食堂があり、バルコニーからは美しい諏訪湖の景色を一望できる。この空間は、映画「テルマエ・ロマエII」のロケ地としても使用され、その風情ある佇まいは多くの人々を惹きつけている。また、会館棟には貸し切り個室や204畳の大広間もあり、多目的に利用可能だ。片倉館は、単なる温泉施設に留まらず、昭和初期の文化や建築技術、そして当時の人々の思いが凝縮された生きた文化財として、今もなお多くの人々に愛され続けている。湯に浸かり、歴史に思いを馳せる、そんな贅沢な時間を片倉館で体験してみてはいかがだろうか。