丹生川上神社上社
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水の源流に鎮座する「龍神総本宮」。約1300年の歴史を持つ古社で、雨を司る高龗神(たかおかみのかみ)を祀る「天空の社」からの絶景が最大の魅力。
おすすめポイント
- 水の源流に鎮座する「龍神総本宮」
- 大滝ダム湖を見下ろす「天空の社」の絶景
- 約1300年の歴史を持つ祈雨・止雨の古社
- 「龍神の玉」がもらえるユニークなおみくじ
- 縄文時代に遡る祭祀跡「宮の平遺跡」
基本情報
- 住所
- 奈良県吉野郡川上村迫869-1 奈良県の観光地を探す
- アクセス
- 近鉄吉野線大和上市駅から奈良交通バス(湯盛温泉杉の湯行き)で終点「湯盛温泉杉の湯」下車。車で訪れる場合は、道の駅「杉の湯川上」からすぐ。道の駅に無料シャトルバスが出る場合もある(祭典時など)。駐車場は第3から第1まであるが、第2から第1への道は軽自動車でも切り返しが必要なほど狭いため注意が必要だ。 ルートを表示
- 営業時間
- 9時00分~16時30分
- 休業日
- 年中無休
- INFO
- 祭りの時期は駐車場が混雑しやすいため、道の駅「杉の湯川上」からの無料シャトルバス利用が推奨されている。また、第2・第1駐車場への道は狭いため、運転には十分注意が必要だ。御祭神が高龗神であることから、雨の日でも雨を司る神様への参拝として特別な趣を感じられるだろう。おみくじで「凶」を引くと、幸運のお守り「龍神の玉」が授与されるユニークなサービスもある。御朱印は直書きで、参拝前に預けて帰りに受け取り、その際に支払いを行う。
- HP
- https://niu-kamisya.jp/
概要
奈良県吉野郡川上村に鎮座する丹生川上神社上社は、吉野川・紀の川の源流に位置する「龍神総本宮」として知られる。古くは天武天皇が675年に神宣を受け、社殿を建立したと伝えられる由緒正しい古社で、主祭神の高龗神(たかおかみのかみ)は、水と雨を掌る龍神様として厚い信仰を集めてきた。その霊験は特に祈雨・止雨に顕著で、奈良時代から室町時代に至るまで、朝廷より数十回もの奉幣祈願が行われた記録が残る。後醍醐天皇が「この里は丹生の川上ほど近し祈らば晴れよ五月雨の空」と詠んだ御製も残されており、その歴史と格式の深さが窺える。
現在の社殿は、大滝ダム建設に伴い水没した旧境内から、平成10年に伊勢神宮旧社殿の古材を用いて遷座されたものだ。旧境内地での発掘調査では、平安時代以前に遡る祭壇跡や、さらに縄文時代中期末から後期初め(約4000年前)の祭祀遺跡である環状配石遺構が発見されており、この地が太古の昔から神聖な場所として崇められてきたことを物語っている。
境内は「天空の社」と称されるにふさわしく、見晴らしの良い高台に位置し、ダム湖と周囲の雄大な山々が織りなす絶景が眼下に広がる。澄み切った空気と清らかな水に囲まれた空間は、まさにパワースポット。御朱印や龍神様をモチーフにしたお守りの授与も行われており、初穂料100円で引けるおみくじで「凶」を引くと「龍神の玉」という幸運のお守りがもらえるユニークなサービスもある。参拝者は、この地で古から続く水への感謝と、龍神様の力強いご神徳を感じ取ることができるだろう。