横浜関帝廟（横浜：山下地区）

概要

横浜関帝廟は、横浜中華街の中心に位置する、中国の武将・関羽を祀る寺院です。関羽は、三国志の登場人物として有名で、その忠義、仁義、誠実さから、中国では古くから神として崇められてきました。横浜関帝廟は、1862年に小さな祠として建立され、その後何度か改築や拡張が行われて現在の姿になりました。建物は、中国から取り寄せられた建築資材を使用し、中華民国や中華人民共和国出身の大工によって建てられています。廟内には、関羽像をはじめ、様々な神々の像が安置されており、精緻な彫刻や装飾が施されています。関羽像は、威厳のある表情で、その姿は見る人を圧倒します。また、廟内には、関羽の生涯を描いた絵画や、関羽に関する書物などが展示されています。横浜関帝廟は、単なる寺院ではなく、横浜の歴史と文化を伝える重要な場所でもあります。横浜関帝廟の歴史は、横浜中華街の歴史そのものであり、横浜開港後の華僑の人々の信仰と生活の様子を垣間見ることができます。また、横浜関帝廟は、現在も多くの華僑の人々に信仰されている場所です。商売繁盛、厄除け、開運などのご利益があるとされ、特に商売人から厚い信仰を集めています。横浜関帝廟を訪れる際には、関羽像の威容を目の当たりにし、その歴史と文化に触れてみてください。