中津城
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黒田官兵衛が築き、日本三大水城の一つに数えられる名城。天守閣からの絶景と歴史の深さを堪能できる。
おすすめポイント
- 日本三大水城に数えられる珍しい海城
- 黒田官兵衛が築城した九州最古の近世城郭石垣
- 天守閣から見渡す中津市街と周防灘の絶景
- 奥平家歴史資料館で歴代藩主の貴重な家宝を鑑賞
- 城下町を巡るレンタサイクルでの歴史散策
基本情報
- 住所
- 大分県中津市二ノ丁本丸1273-2 大分県の観光地を探す
- アクセス
- JR九州日豊本線中津駅より徒歩15分 ルートを表示
- 営業時間
- 9時00分~17時00分
- 休業日
- 年中無休
- 料金
- 個人料金:大人(高校生以上)400円、子供(中学生以下)200円。
団体料金(20名以上):大人300円、子供150円。
中津市民割引:50円割引(窓口で住所を証明できるもの提示)。
無料対象者:未就学の乳幼児、77歳以上の者、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳所持者とその介護者、旧奥平中津藩士の子孫。
お得な共通観覧券:中津城、福澤諭吉旧居・記念館、中津市歴史博物館の3施設共通で一般700円。
- INFO
- 入館は閉館の20分前(16時40分)まで。本丸、ニノ丸公園などに無料駐車場あり(約300台、大型車可)。年間を通して多様なイベントを開催。詳細は公式ウェブサイトで確認できる。
- HP
- http://www.nakatsujyo.jp/
概要
大分県中津市にそびえる中津城は、まさに歴史の舞台そのもの。豊臣秀吉の天下統一に貢献した軍師、黒田官兵衛が天正16年(1588年)に築城に着手した九州最古の近世城郭だ。その最大の特徴は、周防灘から海水を引き込んだ堀を持つ「日本三大水城」の一つであること。潮の干満で水かさが変わる堀の様子は、他では見られない独特の景観を創り出している。城郭の形が扇に似ていることから「扇城」とも呼ばれ、本丸、二の丸、三の丸がほぼ直角三角形をなしていた。
城内では、黒田時代と細川時代で異なる石垣の積み方を見ることができ、特に黒田時代の石垣には7世紀の遺跡「唐原山城」の神籠石が転用されているというトリビアも興味深い。現在の模擬天守閣は昭和39年(1964年)に再建されたものだが、その内部は奥平家歴史資料館として公開されており、徳川家康から贈られたとされる「白鳥鞘の鑓」や、長篠の戦いで使用された「法螺貝」など、歴代藩主である奥平家の貴重な家宝や古文書が展示されている。
天守閣の最上階からは、中津の市街地、山国川、そして遠く周防灘までを一望でき、その眺望はまさに絶景だ。また、城内には黒田長政によって惨殺された城井鎮房を祀る城井神社も点在し、激動の歴史に思いを馳せることができる。
春には「人間ひな飾り」、5月には長篠の戦にちなんだ「たにし祭り」、秋には「観世能」など、年間を通して様々なイベントが開催され、訪れる時期によって異なる魅力を体験できる。また、福澤諭吉旧居や寺町通りなど、歴史的な見どころが多い城下町をレンタサイクルで巡るのもおすすめ。共通観覧券を利用すれば、周辺の歴史施設もお得に楽しめる。中津城は、歴史好きはもちろん、美しい景色を楽しみたい人、そして日本の文化に触れたい人にとって、忘れられない体験となるだろう。