長門峡

概要

長門峡は、山口県山口市阿東及び萩市川上に位置する全長12キロメートルの峡谷で、国の名勝に指定されています。阿武川の上流に位置し、中生代白亜紀の流紋岩質凝灰岩やデイサイト溶岩から形成された断崖が特徴です。渓谷内には、奇岩や滝、深淵など変化に富んだ景観が点在しており、その美しさから「日本五大名峡」の一つに数えられることもあります。 長門峡の名称は、萩出身の日本画家であり地質学者の高島北海によって名付けられました。また、詩人中原中也もこの地を絶賛したことが知られています。 長門峡は、春は桜、夏は避暑地、秋は紅葉と、一年を通して美しい景色を楽しむことができます。特に、秋の紅葉は美しく、水面に映る紅葉は息を呑むほどです。長門峡には、竜宮淵から道の駅「長門峡」まで約5.5キロメートルの観光遊歩道が整備されており、ハイキングやトレッキングを楽しむことができます。遊歩道沿いには、洗心橋や龍宮淵、獺淵、暗がり淵などの名所があり、ゆっくりと散策することができます。 長門峡は、自然豊かな場所で、雄大な景色と清涼な空気の中で、ゆったりと過ごすことができます。山口県を訪れた際は、ぜひ長門峡へ足を運んでみてください。