ガイド
全生庵は、東京都台東区谷中に位置する臨済宗国泰寺派の寺院です。明治維新に殉じた人々を弔うために創建されたこの場所は、都心にありながら緑に包まれた非常に静かで風情のある空間が広がっています。特に、落語の名人である初代三遊亭圓朝の墓所があることや、貴重な「幽霊画」のコレクションを所蔵していることで知られ、日本の伝統文化と歴史を深く感じることができるスポットです。
全生庵は1880年(明治13年)、幕末の重要人物である山岡鉄舟によって、明治維新に殉じた人々の菩提を弔うために開かれました。1883年に正式に創建され、歴史的な重要人物が多く眠る場所となっています。また、禅の精神を重んじる場所として、かつては多くの著名人が座禅に励んだという背景も持っています。
全生庵には、歴史的な価値を持つ多くの文化財や著名人の墓所があります。
全生庵の最も特別な時期は、毎年8月です。毎年8月11日前後には、三遊亭圓朝の命日を記念して「圓朝まつり」が開催されます。この時期には、落語協会や円楽一門会によるイベントが行われ、貴重な幽霊画の全幅公開が行われるため、日本の伝統的な演芸文化と歴史を同時に体験できる絶好の機会となります。
日常の参拝に加え、8月の特別な期間には、落語の文化に触れることができます。円朝の遺志を継ぐ落語家たちによる供養の会や寄席が行われることがあり、歴史的な空間の中で日本の伝統芸能を体感できる貴重な体験となります。
全生庵の周辺は、谷中霊園などの歴史的なスポットが点在する、情緒豊かなエリアです。谷中銀座などの商店街も近く、散策を楽しみながら日本の古い街並みを感じることができます。