
ガイド
秋田県横手市に伝わる「横手の かまくら」は、雪で作られたドーム状の構造物(かまくら)の中に、水神様を祀り、灯りをともす伝統的な小正月行事です。夜になると、街のあちこちに設置された「かまくら」や「ミニかまくら」が柔らかな光を放ち、周囲を幻想的な雪明かりで包み込みます。この行事は、家内安全や商売繁盛、五穀豊穣を願う大切な文化であり、日本の雪国ならではの美しい冬の情景が広がります。
かまくらには、水神様を祀るという深い信仰が根付いています。雪で作られた空間の中に灯りがともる様子は、厳しい冬を越えるための祈りと、自然への敬意を表しています。単なる雪の造形物ではなく、地域の人々が大切に守り続けてきた精神文化の象意でもあります。近年では、この美しい光景を目的に、国内外から多くの人々が訪れる秋田を代表する冬の風物詩となっています。

イベントのメインとなるのは、夜の街に浮かび上がる「かまくら」の灯りです。会場ごとに異なる雰囲気が楽しめます。
イベントは例年2月に開催されます。2027年は2月12日(金)・13日(土)の開催予定です。点灯時間は18:00から21:00までが目安です。夕方から夜にかけて、徐々に暗くなっていく中で灯りが強まり、幻想的な風景へと変化していく様子が見られます。17時台に現地に到着しておくと、暗くなる前の準備や、明るくなってからの変化をゆっくりと楽しむことができます。
雪で作られた空間の中で、日本の伝統的な祈りの形に触れることができます。かまくらの中の温かな灯りに包まれながら、雪国の文化を体験するのが醍醐味です。また、会場周辺では「横手やきそば」などの地元の味を楽しむことも可能です。雪景色の中での夜の散策は、写真撮影にも最適な体験となります。
横手市内には、他にも楽しめるスポットがあります。例えば、秋田ふるさと村や、歴史を感じる「横手市増田まんが美術館」などがあります。また、湯沢方面へ足を伸ばせば、稲庭うどんの名所などもあります。宿泊を検討する場合は、横手市内や秋沢、大曲方面のホテルを事前に確認しておくと、冬の旅がスムーズになります。
冬の夜の屋外イベントであるため、徹底した防寒対策が必要です。