
ガイド
青の洞門は、大分県中津市の耶馬渓エリアに位置する、自然が造り出した洞門(トンネル)です。山国川に面してそそり立つ競秀峰の裾に位置し、全長は約342メートル、そのうちトンネル部分は約144メートルに及びます。大分県の史跡にも指定されており、耶馬日田英彦山国定公園の域内に含まれる重要な景勝地です。地域住民によるネモフィラの植栽など、景観を彩る取り組みも行われています。
この場所の名称である「青」は、現在の地区名に由来しています。かつては「樋田の刳抜(ひだのくりぬき)」と呼ばれていました。江戸時代末期から大正時代にかけて、「樋田のトンネル」や「青の洞門」という名称が定着したとされています。1906年の観光案内書『耶馬渓案内記』では「山陰鑿道(さんいんさくどう)又洞門」と紹介されており、古くから交通の要所として、また景勝地として記録に残っています。大正時代には、交通の利便性が向上したことが記されており、歴史的な背景を持つ場所です。

最大の特色は、自然の力によって形成された洞門の造形です。山国川の流れと、切り立った岩壁が織りなす景観が特徴です。また、春には対岸一帯に水色の花が咲くネモフィラが植えられており、青い空や川の色と調和した景色が広がります。秋には紅葉の時期に多くの人々が訪れる景勝地となっています。
季節による景観の変化が大きな特徴です。春にはネモフィラの青色が映え、初夏から夏にかけては山国川の清流と緑が調和します。また、10月から11月にかけての晩秋は、紅葉の時期として知られており、岩肌と紅葉のコントラストが際立ちます。時間帯としては、日中の明るい時間帯が、洞門の形状や周囲の色彩をはっきりと確認できる時間帯です。

ドライブの途中に立ち寄り、自然の造形を眺めることが主な過ごし方です。車での通過が中心となりますが、周辺の耶馬渓エリアを含めた景観の観察が可能です。また、周辺には一目八景や猿飛千壺峡などの景勝地も点在しており、これらと合わせたルートでの移動が一般的です。
青の洞門の周辺には、耶馬渓の名所が多数存在します。一目八景(ひとめはっけい)や、猿飛千壺峡(さるとびせんつぼきょう)などが近くにあり、これらを巡ることで耶馬渓の自然をより深く知ることができます。また、城下町周辺や八面山周辺といった、歴史や自然を感じられるエリアも近隣に位置しています。

車両による通行が主となるため、運転に注意が必要です。地形の関係で道幅が狭い箇所があり、信号機による片側交互通行が行われることがあります。服装については、季節に応じた適切なものを選んでください。支払いは、周辺の駐車場や施設を利用する場合、現金またはクレジットカードの準備が必要です。また、自然保護の観点から、ゴミの持ち帰りなどのマナーが求められます。