
ガイド
稚内市開基百年記念塔および稚内市北方記念館は、北海道の最北端に位置する稚内市の歴史と自然を伝える施設です。1879年の稚内市開基100周年を記念して1978年に建設されました。建物は、地上80mの高さを持つ鉄筋コンクリート造の記念塔と、その基部となる地上2階建ての北方記念館で構成されています。海抜240m(展望室は海抜240m、地上70mに位置)の高さから、宗谷湾や周辺の島々を眺めることができます。
この施設は、稚内市の開基(街の基礎を築くこと)から100年目を迎えた1978年7月に、稚内公園の丘陵上に建設されました。稚内は1879年に宗谷に戸長役場が置かれたことを起点としており、その歴史的な歩みを後世に伝える役割を担っています。展示内容は、稚内や北海道北部の郷土資料、間宮林蔵の足跡、そしてアイヌ民族に関する資料など、この地域が歩んできた独自の文化や歴史を網羅しています。また、日本とロシアの友好関係をテーマにした展示コーナーも設けられています。
最大の魅力は、地上70mに位置する展望室です。四方をガラスで囲まれた展望室からは、宗谷海峡越しに利尻島や礼文島を望むことができます。天候や視界の条件が整えば、北に位置する樺太(サハリン)の島影を確認することも可能です。また、展望室内には有料の双眼鏡も設置されており、遠方の景色をより詳細に観察できます。下層部の北方記念館では、地域の自然や動物、歴史をテーマにした展示が行われており、稚内という土地の成り立ちを多角的に知ることができます。
施設は例年4月下旬から10月末まで開館しています。夏季(6月1日〜9月30日)は、午後9時まで延長営業が行われるため、夜間の時間帯に宗谷湾の景色や夜景を眺めることが可能です。ただし、入館は閉館の20分前までとなります。天候が良好な日には、遠方の島々がくっきりと見えるため、晴天の日を狙って訪問することが推奨されます。
展望塔の頂上付近では、最北の地の広大な海と島々のパノラマビューを体験できます。展示エリアでは、地域の歴史資料やアイヌ文化に関する展示を通じて、北海道北部特有の文化背景を学ぶことができます。また、展望室内の双眼鏡(有料)を使用して、利尻島などの離島を観察する体験も可能です。
施設は稚内公園内に位置しています。同じ公園内には「氷雪の門」や「九人の乙女の像」といった歴史的な建造物や記念碑が点在しています。周辺は自然豊かな丘陵地となっており、稚内市街地からもアクセスしやすい場所に位置しています。
現金での支払いが基本となります。展示内容やチケット購入の際は、あらかじめ現金を準備しておくことが推奨されます。
施設内には展示物がありますが、英語による案内やスタッフの対応については、現地での確認が必要です。
事前予約は不要です。開館時間内に直接訪問してください。
展望塔は海抜の高い場所に位置するため、風の影響を受けることがあります。季節や天候に応じた適切な服装(特に防寒具)を準備してください。
展示内容やエリアによっては、撮影制限がある場合があります。現地の案内表示を確認してください。
展望台までは、小さなテレビ画面付きのエレベーターが設置されています。ただし、施設内の細かな段差や構造については、事前に確認することをお勧めします。