
ガイド
海とくらしの史料館は、鳥取県にある日本最大級の魚のはく製ミュージアムです。海洋生物の多様な展示に加え、海と共に生きてきた人々の生活文化に関する資料を多数所蔵しています。海洋生物の形態や、日本の伝統的な漁業、暮らしの歴史を多角的に紹介する施設です。
本施設は、海の生態系とそれに関連する人間の生活史を伝えることを目的としています。単なる生物学的な展示にとどまらず、かつての日本において海がどのように人々の生活を支え、どのような道具や文化が育まれてきたのかという、歴史的・文化的な側面を重視しています。海洋資源の重要性と、それを利用してきた人々の知恵や技術の変遷を、資料を通じて伝えています。
最大の展示内容は、数多くの魚類のはく製です。海洋生物の造形や色彩を詳細に観察できる展示が中心となっています。また、海に関連する生活道具や、かつての暮らしを象徴する資料も展示されており、自然環境と人間社会の関わりを理解するための構成となっています。展示室は、生物学的な視点と文化人類学的な視点の両方から、海の歴史を提示しています。
施設は年間を通じて開館していますが、季節ごとに展示内容や関連する海洋生物の話題が変わる場合があります。開館時間は9:30から17:00まで(最終受付16:30)となっており、日中の明るい時間帯に訪れることで、展示されている生物の細部まで確認しやすくなっています。なお、火曜日は定休日であるため、訪問の際は事前に曜日を確認することが重要です。
館内では、はく製を用いた生物展示の鑑賞が中心となります。展示室では、鉛筆のみを使用した筆記が可能です。また、施設内には「企画展示室」や「中庭・ギャラリーしらかべ」などのスペースがあり、これらは事前の申請を行うことで、展示会やイベントなどの用途として利用することが可能です。ただし、展示室内の展示品への接触は厳禁とされています。
周辺には、海岸沿いの風景が広がるエリアがあり、自然豊かな環境に位置しています。近隣には「しおさい会館」や「なぎさ会館」といった、地域の施設も存在します。これらの施設を利用する場合は、事前に各施設へ連絡し、利用ルールを確認することが求められます。
展示品は非常に繊細なはく製や歴史的資料です。汗や皮脂による破損を防ぐため、展示品には絶対に触れないようにしてください。また、展示室内での飲食は、資料を害虫や害菌から守るために固く禁止されています。筆記用具を使用する場合は、展示品を傷つける恐れのあるボールペンなどは避け、鉛筆を使用してください。撮影については、個人の鑑賞範囲内であれば可能ですが、三脚や一脚の使用、フラッシュ撮影は、他の鑑賞者の妨げとなるため禁止されています。服装については、特に制限はありませんが、館内は歩きやすい靴での訪問が適しています。