
ガイド
宇治川の鵜飼は、夏の風物詩として親しまれている伝統的な漁法です。平安時代にはすでにその歴史があり、かつては川幅一杯に多くの鵜舟が出て、夜通し鮎を捕る様子が記録されていました。現在は大正15年に再興された、歴史と情緒あふれる体験型イベントです。三人の女性鵜匠を中心に、鮮やかな手綱さばきと、水面に浮かぶ篝火(かがりび)の美しい光景を楽しむことができます。
その歴史は非常に古く、平安時代にはすでに宇治川で行われていたと言われています。古筆『蜻蛉日記』には、川幅一杯に鵜舟が並び、夜通し鮎を捕る様子が記されています。一方で、仏教の影響により殺生が禁じられた時期もあり、一度は衰退しましたが、大正時代に再び活気が戻りました。現在は、伝統的な装束を身に纏った鵜匠が、愛情を持って育てたウミウ(鵜)を操り、日本の美しい夏の夜を演出しています。
最大の魅力は、夜の宇治川に浮かぶ篝火の灯りと、熟練の鵜匠によるダイナミックな技です。伝統的な「風折烏帽子」や「腰み」といった装束を身に纏った鵜匠が、ウミウを操る姿は圧巻です。また、人工孵化で生まれた愛らしいウミウ「ウッティー」の存在も、このイベントの魅力の一つです。自然と伝統が融合した、幻想的な水辺の風景を体験できます。
鵜飼は毎年7月1日から9月30日までの夏季限定で開催されます。時期によって出船の時間が異なります。
夜の涼やかな風を感じながら、夏の夜の情緒を味わうのが最もおすすめです。
観覧船による乗船体験がメインとなります。一人で気軽に楽しめる「乗合船」のほか、グループや家族での利用に適した「貸切船」も用意されています。鵜匠とウミウの絆を感じる、伝統的な漁の技を間近で体入することができます。
宇治公園周辺は、世界遺産の平等院や宇治神社、源氏物語ゆかりの史跡が点在する非常に美しいエリアです。公園内には、日本一長いとされる十三重石塔がある「塔の島」や、美しい景観を持つ「橘橋」があり、散策にも最適です。鵜飼の前後には、周辺の歴史的な建築物や美しい自然を巡るのがおすすめです。
夜間の川辺での活動となるため、季節に応じた適切な服装でお越しください。乗合船は当日受付となっており、定員になり次第終了する場合があるため、早めの到着をおすすめします。天候や河川の増水状況(天ヶ瀬ダムの放流など)によっては、中止となる場合がありますので、事前に最新情報を確認してください。