
ガイド
盛岡つなぎ温泉は、岩手県盛岡市の御所湖(ごしょこ)の畔に位置する温泉地です。ダム湖である御所湖の穏やかな水面と、周囲の自然が調和した景観が特徴です。泉質は単純硫黄泉で、pH8.7〜9.5の高いアルカリ性を持ち、毎分2000リットルもの豊富な湯量が湧出しています。宿泊施設のほか、デイサービス施設や保養所なども存在する、地域に根差した温泉地です。
この地の歴史は平安時代末期にまで遡ります。前九年の役において、源義家が安倍貞任を攻めた際、本陣を張った場所に温泉を発見したことが始まりと伝えられています。その際、穴の開いた石に愛馬を繋いで休ませたことから、「つなぎ石(繋石)」と呼ばれる石が発見され、それが現在の「つなぎ温泉」という名称の由来となりました。

温泉街には、歴史を感じさせる温泉神社(温泉神社・薬師神社)があり、毎年9月8日には祭礼が行われます。また、御所湖の景観を楽しみながら、無料で利用できる足湯スポットが点在しています。2007年には「やまいち手湯」、2009年には「ねこいし足湯」が完成しており、散策の合間に気軽に温泉の恵みに触れることができます。また、5月から11月にかけては、毎月1日に「いちの市」が開催されるなど、地域の文化に触れる機会もあります。
御所湖周辺は、季節によって景観が変化します。春には湖畔の風景、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色といった、四季折々の自然現象が観察できます。温泉街の施設や足湯の利用については、施設ごとに利用可能な時間帯が設定されているため、事前に各施設の情報を確認することが推奨されます。
宿泊施設での入浴に加え、エリア内に点在する無料の足湯(ねこいし、おちあい等)を利用した足湯巡りが可能です。また、御所湖畔の散策では、岩手山の姿を望むことができます。温泉街には、歴史的な由来を持つ「つなぎ石」などの文化遺産も存在します。
温泉街の周辺には、御所湖を挟んだ位置に観光スポットが点在しています。盛岡手づくり村や小岩井農場、御所湖広域公園などが近隣エリアに位置しており、岩手観光の拠点として活用されています。
温泉街の散策や足湯の利用には、タオルなどの持ち物があると便利です。自然に囲まれたエリアであるため、周辺の自然環境を尊重した行動が求められます。また、自然環境における安全確保のため、最新の現地の情報を確認しておくことが推奨されます。