ガイド
鶴御埼灯台は、大分県佐伯市の鶴見半島、その先端に位置する鶴御崎に佇む灯台です。海抜約200mという圧倒的な高さの絶壁の上に建っており、九州本土の最東端を象材するランドマークとして知られています。1981年(昭和56年)に完成した比較的新しい灯台ですが、その周囲には古くからの歴史が息づいており、自然と歴史が融合した独特の景観が広がっています。
この場所は古くから軍事上の要衝として重要な役割を果たしてきました。日清戦争が開幕した1894年(明治27年)には海軍望楼が設けられ、さらに1942年(昭和17年)には豊予要塞の一部として、15cmカノン砲4門を備えた「鶴見崎第一砲台」が設置されました。現在も、その時代の名残である砲台や壕(ほり)が遺跡としてわずかに残されており、かつての要塞としての歴史を物語っています。
最大の魅力は、九州本土で最も早く日の出が見られるスポットの一つであることです。特に元旦には、九州で最初の初日の出を拝もうと多くの人々が集まります。また、灯台から少し歩いた場所にある標高273mのパノラマ展望台からは、眼下に広がる灯台の姿を望むことができます。さらに、海岸線の3ヶ所には「幸せの鐘」が設置されており、絶景とともに願いを込めて鳴らすことができる、ロマンチックな体験も魅力の一つです。
季節ごとに表情を変える自然も魅力です。季節ごとにツバキ、ツツジ、ノジギク、デイゴといった花々が咲き誇り、四季折々の散策を楽しむことができます。特に、日の出の時間帯は、空が刻一刻と色を変えていくドラマチックな瞬間を体験できるため、早起きをして訪れることを強くおすすめします。
灯台周辺は「鶴御崎自然公園」として整備されており、自然豊かな散策路が広がっています。また、歴史を学ぶ場としても、かつての砲台跡などが展示されており、文化的な側面からも楽しむことができます。
灯台から展望台へ続く道は舗装されていない箇所があります。また、雨天時や大雨の直後は滑りやすくなることがあるため、歩きやすい靴と服装で訪れることが重要です。