
ガイド
鶴ヶ城は、福島県会津若松市追手町に位置する城郭です。別名「会津若松城」とも呼ばれ、地元では「鶴ヶ城」の名で親しまれています。本丸を中心に、西出丸、北出丸、二の丸、三の丸が配置された梯郭式の平山城です。現在は国の史跡に指定されており、天守閣は鉄筋コンクリートによる外観復元が施されています。天守内部は若松城天守閣郷土博物館となっており、地域の歴史資料が展示されています。
1384年、蘆名氏の7代当主である蘆名直盛が造った館が、この城の始まりとされています。当初は黒川城(または小高木城)と呼ばれていました。その後、戦国時代には蘆名氏がこの地を拠点とし、その後は伊達政宗による支配を経て、会津藩の政庁として発展しました。会津藩主である会津松平家と徳川将軍家は密接な関係にあり、幕末の戊辰戦争においては激戦地となった場所でもあります。現在は、歴史的な遺構を保存する「鶴ヶ城公園」として整備されています。

鶴ヶ城の最大の特徴は、赤瓦を用いた美しい外観の天守閣です。本丸には天守のほか、干飯櫓、月見櫓、茶壷櫓といった櫓や、鉄門、裏門などの門が配置されています。また、二ノ丸や三ノ丸といった各郭には、それぞれの門や櫓が設置されており、城郭の構造を観察できます。天守閣内部では、郷土博物館として地域の歴史に関する展示が行われています。また、城の周囲には多くの堀(追手前西濠、南町通濠、瓢箪濠など)が巡らされており、城郭の構造を理解する上で重要な要素となっています。
鶴ヶ城公園は、1990年に「日本さくら名所100選」に選定されており、春には多くの桜が咲き誇ります。また、四季を通じて異なる表情を見せます。開館時間は毎日8:30から17:00までとなっており、日中の明るい時間帯に訪れることで、天守閣の細部や周囲の堀の構造を明確に観察できます。季節に応じた景観の変化を確認するためには、春や秋の訪問が適しています。

城郭の内部を見学するほか、周辺の整備されたエリアを歩くことができます。また、会津若松市内にはレンタサイクル制度があり、鶴ヶ城ステーションを利用して周辺の観光地を巡ることも可能です。ただし、レンタサイクルの返却は午後4時までと定められています。また、ボランティアガイドによる無料の説明サービス(要事前申込)を利用することで、城の外周に関する説明を受けることができます。
鶴ヶ城のすぐ近くには、御薬園(おやくえん)や松平家廟所などの歴史的な施設が位置しています。また、三ノ丸跡には福島県立博物館や陸上競技場、市営プールなどが設置されており、城郭の周囲は文化・レジャー施設が集まるエリアとなっています。

天守閣の見学には、入館料が必要です。支払いは、窓口での現金(日本円)による支払いのほか、事前に購入可能な「WEBチケット」を利用したクレジットカード決済などが可能です。服装については、城内の階段や敷地内の移動があるため、歩きやすい靴が適しています。展示室での解説は現在休止されているため、展示内容については事前に確認が必要です。また、ボランティアガイドを利用する場合は、事前に申し込みを行ってください。