
ガイド
豊川稲荷東京別院は、東京都港区元赤坂に所在する曹洞宗の寺院です。正式名称は「宗教法人 豊川閣妙厳寺」であり、山号は圓福山(えんぷくざん)と称されます。一般的に「稲荷」という名称から神社を連想されることが多いですが、当寺は仏教の寺院であり、豊川ダキニシンテンを御本尊として祀っています。稲穂を荷い、白い狐に跨る姿から「豊川稲荷」の通称で広く知られており、商売繁盛や家内安全、福徳開運の信仰を集める拠点となっています。
当寺の歴史は深く、江戸時代には織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった著名な武将たちが信仰していた豊川稲荷のご分霊を祀っています。明治20年には、赤坂一ツ木にあった大岡邸から現在の所在地へ移転遷座しました。江戸時代には、大岡越前守忠相公が日常的に信仰していたことでも知られ、庶民の間でも商売繁盛や災難除けの信仰が全国的に広がりました。現在は愛知県にある豊川閣の直轄の別院として、都市部における信仰の場としての役割を果たしています。

境内には、御本尊である豊川ダキニシンテンを祀る本殿があります。本殿では、諸願成就のためのご祈祷が執り行われています。また、境内には稲荷会館や法輪閣といった建物があり、寺院の構成要素を確認できます。季節ごとに開催される年中行事も特徴の一つです。例えば、1月の初詣、2月の節分会や初午祭、5月の子供観音祭、9月の大岡祭など、特定の時期に合わせた行事が予定されています。また、毎月1日と22日には縁日が開催されるなど、日常的な信仰の形も確認できます。
豊川稲荷東京別院は、早朝から開門しているため、朝の静かな時間帯に参拝することが可能です。開門時間は午前5時からであり、早朝の参拝は都市部における貴重な時間となります。季節としては、1月や2月の時期に初詣や節分などの行事が行われるため、日本の伝統的な季節の節目に合わせた訪問が可能です。また、月次で行われる読誦会(4月、10月、7月・8月は休講)や、月2回の写経会といった定期的な行事も、寺院の活動を確認する機会となります。

当寺では、仏前結婚式を行うことができます。本殿にて、格式を持った挙式が行われる仕組みとなっており、挙式内容は3つのコース(10万円、15万円、20万円)が設定されています。また、先祖供養や水子供養などの各種法要の申し込みも受け付けています。その他、月2回実施される写経会や、毎月行われる読誦会など、仏教の教えに触れるためのプログラムが用意されています。これらは、日常的な信仰や精神的な活動の一環として行われています。
豊川稲荷東京別院は、東京都港区の赤坂・永田町エリアに位置しています。周辺には赤坂警察署があり、国道246号線(青山通り)も近接しています。周辺には有料駐車場も存在しますが、公共交通機関でのアクセスが容易な立地です。観光の際は、赤坂エリアの都市機能と、寺院の静かな環境の対比を確認することができます。
参拝にあたっては、一般的な寺院のルールに従ってください。服装については、特定の指定はありませんが、落ち着いた服装が適しています。ご祈祷を希望する場合は、開始10分前までの受付が必要です。また、法人で10名以上の場合は事前の連絡が必要となります。支払いは、現金またはカード、交通系ICカードなどが利用可能です。境内での撮影については、マナーを守り、撮影制限エリア等がある場合は指示に従ってください。バリアフリー設備として、車椅子対応の入口や駐車場が用意されています。