
ガイド
富山市ファミリーパークは、富山市の西方にある呉羽丘陵の城山公園内に位置する動物園です。「人も森も元気になる新しい里山づくり」を掲げ、動物、里山、そして地域をテーマにした活動を展開しています。単なる展示施設としてだけでなく、自然環境の保全や、生物の繁殖事業に力を入れている点が特徴です。豊かな緑に囲まれた環境の中で、多様な動物たちの姿を観察することができます。
本施設は1984年に開園しました。建設にあたっては自然環境保護の観点から議論もありましたが、現在は「希少種保全動植物園」として、環境省から認定を受けるなど、生物多様性の維持に貢献しています。特にニホンライチョウの人工孵化および自然繁殖事業においては、国内でも先駆的な取り組みを行っており、2019年には国内で初めて人工繁殖事業における自然ふ化に成功しています。このように、日本の自然遺産を守り、次世代へつなぐ役割を担っています。

園内には、多種多様な動物たちがそれぞれの環境に合わせた展示エリアで過ごしています。キリンやシマウマ、トラなどの大型哺乳類から、レッサーパンダ、カワウソ、ペンギン、さらには鳥類や昆虫、爬虫類に至るまで、幅広い動物たちを観察できます。また、自然豊かな環境を活かした「自然ゾーン」も重要です。例えば、ムササビの観察ができるカメラ付き巣箱や、季節ごとに異なる表情を見せる自然散策路、そして季節の夜間に観察会が行われるビオトープなど、動物たちの本来の姿に近い生態に触れることができるエリアが充実しています。
季節ごとに異なる自然の表情を楽しむことができます。春から秋にかけては、自然散策路や芝生広場での活動に適しており、緑が深まる時期には、季節の植物や昆虫の観察も可能です。また、6月頃には「ホタルのおやど」にてゲンジボタルの観察会が催されることもあります。冬場は、開園時間が短縮される傾向にあるため、事前に確認が必要です。日中の明るい時間帯は動物たちの活動が活発であり、夕刻にかけては自然の静寂を感じることができます。

園内では、自然と触れ合うための様々なアクティビティが用意されています。乗馬体験ができる「乗馬場」や、自然体験センターでの学び、さらには自然散策路でのウォーキングなどが挙げられます。また、園内の自然環境を活かした展示や、生物の繁殖に関する取り組みを通じて、自然界の仕組みを理解する機会も提供されています。家族連れで訪れる際は、自然の中で過ごす時間を大切にする構成となっています。
富山市ファミリーパークは、呉羽丘陵の自然豊かなエリアに位置しています。周辺には、自然散策路やバーベキュー場、芝生広場などが整備されており、動物園での見学と併せて、自然の中でのレクリエーションを楽しむことができます。また、富山市内の他の文化施設や公園ともアクセスが良く、富山観光の行程に組み込みやすい立地です。
園内は自然豊かな地形となっており、散策路や自然ゾーンを歩く機会が多くあります。そのため、動きやすい服装と歩きやすい靴での訪問が適しています。また、屋外での活動が中心となるため、季節に応じた暑さ・寒さ対策のアイテム(帽子、飲み物、防寒具など)を持参してください。園内でのルールとして、動物への餌付けや、指定された場所以外での撮影、ゴミの持ち帰りなど、自然環境と動物の健康を守るためのマナーを遵守する必要があります。支払いは、現金のほか、状況によりクレジットカードや交通系ICカードが利用できる場合がありますが、園内の小規模な施設等では現金が必要な場合があるため、準備しておくとスムーズです。