
ガイド
徳山ダムは、岐阜県揖斐郡揖斐川町の揖斐川最上流部に建設された、日本最大級の規模を誇る多目的ダムです。中央土質遮水壁型ロックフィルダムという形式を採用しており、堤高は161mに達します。ダムによって形成された広大な人造湖「徳山湖」は、その総貯水容量が6億6,000万m³と極めて大きく、日本一の規模を誇ります。治水、利水、そして発電という重要な役割を担いながら、周囲の豊かな自然と調和した美しい景観を作り出しています。
この地には、かつて「徳山村」という集落が存在していました。しかし、ダム建設に伴う全村水没という歴史的な経緯を経て、現在の姿となりました。ダム建設の計画は1957年から始まり、実に50年以上の歳月をかけて完成へと至った、日本の長期ダム事業の代表的な事例です。ダム湖の名前である「徳山湖」は、旧村民の要望によって名付けられました。また、沈みゆく村の日常を記録し続けた写真家・増山たづ子の作品などは、この地の歴史を伝える貴重な文化遺産としても知られています。

最大の魅力は、圧倒的なスケールを感じさせるダムの堤体と、広大な徳山湖の景色です。ダムの高さは161mあり、その巨大な構造物は見る者を圧倒します。また、ダム周辺には豊かな自然が広がっており、季節ごとに異なる表情を見せる景色を楽しむことができます。ダムの役割を学ぶための資料館や、水と自然の関わりを知ることができる施設も整備されています。
徳山ダム周辺は、特に秋の紅葉シーズンが見頃を迎えます。ダム周辺の山々には天然林のナラやブナが多く、鮮やかな紅葉が湖面に映える景色は圧巻です。また、季節によってはダムからの放流が行われることもあり、そのダイナミックな水の動きも一つの見どころとなります。訪れる際は、季節ごとの天候や気温の変化に合わせた準備をおすすめします。
ダム周辺では、自然の中での散策や景観を楽しむことができます。また、水資源機構が実施する「ダム見学」や「施設見学会」などのイベントが行われることもあります。これらは、ダムの仕組みや治水の重要性を学ぶ貴重な機会となります。ただし、見学やイベントの実施については、事前に公式サイト等で詳細を確認しておくことが重要です。
ダム周辺は豊かな自然に囲まれたエリアであり、周辺には道の駅なども存在します。また、かつての徳山村の民俗資料を展示している施設もあり、歴史的な背景に触れることができます。ドライブやツーリングの目的地としても、美しい景色とともに楽しむことができます。
ダム周辺は自然豊かな環境であり、季節によっては気温の変化が激しいため、調節しやすい服装でお越しください。また、ダム周辺の散策時には、天候や地形に合わせた歩きやすい靴が適しています。なお、ダム周辺の状況や利用制限については、最新の情報を公式サイト等でご確認ください。