
ガイド
都井岬は、宮崎県串間市の大納に位置する日南海岸国定公園の最南端にある岬です。この場所は、自然の中で生きる日本の在来馬「御崎馬(みさきうま)」の生息地として知られています。白亜の都井岬灯台が象徴的な景観を作り出し、周囲には日向灘の広大な海と緑豊かな山々が広がっています。自然と野生動物が共生する、非常に希少な環境が維持されています。
この地域には、古くから馬と関わる歴史があります。御崎馬は、江戸時代の高鍋藩による放牧に起源を持つとされる日本の在来馬の一種であり、現在は国の天然記念物に指定されています。岬の周辺550ヘクタールは、これらの馬たちが自然のままに暮らすためのすみかとなっています。また、夏にはこの地域に伝わる大蛇伝説に関連した「都井岬火まつり」が行われるなど、地域の歴史や伝統が今も大切に受け継がれています。

最大の注目点は、野生の御崎馬です。自然の中でたくましく生きる馬たちの姿を間近に感じることができます。また、岬の先端に建つ都井岬灯台は、九州で唯一内部を見学できる灯台として知られています。灯台からは日向灘を一望でき、航路標識に関する資料展示室も設置されています。白く輝く灯台のシルエットと青い海のコントラストは、この場所ならではの景観です。
4月から5月にかけては、春駒(はるこま)と呼ばれる子馬が多く誕生する時期です。この時期は、生命力にあふれる馬たちの姿を見ることができます。夏には、高さ約30mの柱に松明を投げ入れる「都井岬火まつり」が行われ、地域の文化に触れることができます。季節によって、景観や野生動物の動きが変化するため、訪れる時期によって異なる側面を楽しむことができます。

野生馬の生態を学ぶためのガイド付きコースも用意されており、解説を聞きながら馬の様子を観察することができます。また、灯台の内部を見学することで、航路標識の役割や仕組みについて理解を深めることができます。自然の中を散策しながら、日向灘の広大な海を背景に、野生動物と自然が一体となった環境を体験できます。
岬の周辺には、都井岬観光交流館「PAKALAPAKA」などの施設があります。ここには休憩スペースや多目的トイレが備わっており、観光の拠点として利用できます。また、岬の先端には、航海安全の神様として知られる神社があり、自然と信仰が結びついた場所となっています。

自然豊かな岬であるため、歩きやすい靴や服装が推奨されます。駐車場や施設での支払いに備え、現金(日本円)を準備してください。灯台の内部見学や特定の施設利用については、事前に詳細を確認しておくことが望ましいです。野生動物との距離感や、自然環境を守るためのルールを守って行動してください。