
ガイド
寺坂棚田は、埼玉県横瀬町の高篠山から流れる曽沢川沿いの河成段丘に位置する棚田です。武甲山を背景にした景観が広がり、総面積は約5.2ヘクタールに及びます。現在は、全体面積のうち約4ヘクタールが水田として利用されています。この場所は、自然と調和した日本の農村風景を観察できる場所です。
この地域は太古の昔から人々が生活しており、近隣には縄文時代の遺跡が存在しています。棚田の構造自体も歴史が古く、鎌倉時代には既に棚田が存在していたという記録があります。地域の文化を守る活動として、平成13年からは「寺坂棚田学校」が開設されており、伝統的な稲作技術の継承や、古代米の栽培、収穫祭などの行事が行われています。

寺坂棚田では、季節ごとに異なる景観の変化を確認できます。5月下旬から6月上旬にかけては田植えの時期となり、7月には緑の稲が広がります。9月には、約200万球の彼岸花が咲き誇る「彼岸花まつり」が開催され、黄金色の稲穂と赤い花が並ぶ風景が見られます。また、夏には約600個のかがり火が点灯するイベントも実施されます。
季節ごとの景観は以下の通りです。

地域による稲作体験プログラム「寺坂棚田学校」が運営されています。このプログラムでは、4月の耕耘から始まり、田植え、草取り、稲刈り、そして11月の収穫祭まで、年間を通じて農作業の工程を体験することができます。参加者は収穫した古代米を受け取る仕組みとなっています。
寺坂棚田の周辺には、自然や農業に関連するスポットが点在しています。例えば、徒歩圏内には「小松沢レジャー農園」や「上の原農園」などがあり、地域の農業に触れることができます。また、秩父エリアの自然景観を楽しむルートの一部としても位置づけられています。
