
ガイド
高千穂鉄道廃線跡は、かつて宮崎県延岡市と高千穂町を結んでいた高千穂線のルートを活用したエリアです。2005年の台風被害により鉄道としての運行は廃止されましたが、現在は高千穂あまてらす鉄道によって、エンジン付き車両「スーパーカート」や軌道自転車による定期運行が行われています。かつての鉄道の軌道を使い、五ヶ瀬川沿いの自然を楽しみながら走行できる、非常にユニークな体験型スポットです。
この路線は、もともと国鉄の特定地方交通線であった高千穂線を転換して開業した歴史を持ちます。かつては深角駅から天岩戸駅間の高千穂橋梁(水面からの高さ105m)など、壮大な景観を誇る鉄道ルートでした。しかし、2005年9月の台風14号による増水被害を受け、運行が休止となりました。その後、鉄道事業としての再開は断念されましたが、廃線跡を公園のように活用する保存鉄道としての運営に方針が切り替えられ、現在はレジャーとしての運行が継続されています。

最大の魅力は、かつての鉄道の軌道を走行する体験です。エンジン付きの「スーパーカート」や、手軽に楽しめる軌道自転車が用意されています。高千穂駅周辺から高千穂橋梁付近までの区間を、五ヶ瀬川の景観とともに移動できます。また、高千穂駅構内では、かつて使用されていた車両(TR-202)を利用した運転体験も行われています。これらは、単なる移動手段ではなく、歴史的な遺構を遊びの要素として楽しむことができる貴重な体験です。
高千穂の自然を存分に味わえる時期として、7月や8月が挙げられます。夏季は五ヶ瀬川の景観が美しく、開放的な気分で走行を楽しめます。運行時間は基本的に午前9時40分から午後3時40分までとなっていますので、日中の明るい時間帯に訪れることで、周囲の山々や川の流れを鮮明に観察できます。

ここでは、通常の観光とは異なる「動的な体験」が可能です。具体的には、エンジン付き車両であるスーパーカートの走行や、軌道自転車の利用が挙げられます。これらは、廃線となった線路の上を自らの感覚で進むことができる、非常に珍しいアクティビティです。高千穂駅周辺の整備されたエリアで、かつての鉄道の面影を感じながら、レジャーとしての走行を体験できます。
高千穂町内には、他にも歴史的な遺構が点在しています。例えば、葛原トンネル付近では「トンネルの駅」としての見学が可能です。また、高森町方面へ向かうルートでは、高森湧水トンネル公園などの親水公園も整備されており、鉄道の歴史と自然が融合したエリアを巡ることができます。移動には、延岡・高千穂・高森を結ぶ路線バスや、都市間連絡バスの利用も検討できます。

屋外での走行体験がメインとなるため、動きやすい服装での訪問を推奨します。天候の変化に備え、必要に応じて軽量な上着や雨具を準備してください。車両の運転や乗車にあたっては、安全のため指定されたルールに従う必要があります。また、支払いや予約に関する詳細は、訪問前に最新の情報を確認してください。