
ガイド
多田銀銅山は、兵庫県猪名川町に位置する、国の史跡に指定された歴史的な銀山遺跡です。かつて「銀山三千軒」と称されるほどの賑わいを見せた銀山地区の歴史を、多田銀銅山 悠久の館を中心に紹介しています。展示スペースには、銀山にまつわる絵図や古文書、鉱石、鉱山道具などの資料が展示されており、当時の様子を学ぶことができます。また、実際に坑道内を体験できる「青木間歩」や、明治時代の製錬所跡が残る「悠久広場」など、歴史的な遺構が点在しています。
この地域は、江戸時代に非常に賑わった歴史を持ち、明治時代には三菱による操業が行われました。明治28年(1895年)には、実業家の堀藤十郎礼造が「多田鉱山」として採掘特許を得ています。その後、昭和19年(1944年)には日本鉱業による操業が続き、昭和48年(1973年)に閉山しました。現在は、これらの歴史を後世に伝えるため、資料の保存や展示が行われています。2015年(平成27年)には、多田銀銅山遺跡が国の史跡として指定されました。

多田銀銅山の歴史を深く知ることができる施設です。展示されている絵図や古文書、鉱石、鉱山道具を通じて、当時の産業と文化を学ぶことができます。館内のパソコンを利用して、絵図をもとに当時の銀山地区の様子を確認することも可能です。また、窓からは対岸にある代官所(役所)跡を眺めることができます。
多田銀銅山遺跡の中で、唯一坑道内を体験できる「間歩(まぶ)」です。江戸時代の手掘りによるものや、昭和の機械を用いた採掘によるものなど、異なる掘り方の坑道を見ることができます。照明設備が整っており、安全に坑道内の雰囲気を体験できます。
2013年に整備された広場です。明治時代に建設された「堀家製錬所跡」の地上遺構が残っており、6基のレンガ構造物を見ることができます。念力山を背景とした多目的ゾーンと遺構展示ゾーンから構成されています。
青木間歩の見学は、9時から17時までの時間帯に可能です。坑道内には照明設備が設置されています。季節を問わず歴史学習や体験が可能ですが、天候や点検状況により閉坑する場合があるため、事前に公式サイト等で情報を確認することをお勧めします。

青木間歩では、実際の坑道内に入り、当時の採掘の様子を体験できます。安全のために、入り口や悠久の館にて貸し出されるヘルメットを着用して見学を行います。
悠久の館では、展示された資料やデジタルコンテンツを通じて、日本の鉱山技術や地域の発展について学ぶことができます。
悠久の館の北西方向には、徒歩約15分(約550m)の場所に青木間歩があります。また、館の対岸には代官所跡が位置しており、歴史的な景観の一部として楽しむことができます。
施設内での利用については、事前に詳細を確認してください。
館内には展示がありますが、英語での案内については現地での対応状況を確認してください。
団体での見学を希望する場合は、事前に「多田銀銅山 悠久の館」へ連絡が必要です。また、青木間歩の点検日には閉坑となるため、事前にHP等での確認を推奨します。
青木間歩の見学時には、安全のために貸し出し用のヘルメットを使用してください。また、私有地や立ち入り禁止区域には入らないよう厳守してください。
車道を歩く際は、車道に広がらず右側通行を徹底してください。また、悠久の館より奥は道幅が狭いため、車の乗り入れは控えてください。