
ガイド
庄川遊覧船は、富山県砺波市の庄川峡を舞台とした遊覧船です。小牧港を発着点とし、水辺の景観を巡るルートが設定されています。コースは、温泉地として知られる大牧温泉へと向かう「大牧温泉コース」と、短時間で景観を巡る「長崎橋周遊コース」の2種類があります。季節や時期によって運航ダイヤが変動する仕様となっており、自然環境に合わせた運行が行われています。
このエリアの歴史には、かつてダム建設資材を運搬するために建設された「庄川軌道」という鉄道の歴史が関わっています。1926年に加越鉄道によって建設されたこの軌道は、ダム完成後には観光客を運ぶ役割も担っていましたが、1938年に廃線となりました。現在は、かつての資材運搬路の跡地を、水上のルートとして活用した遊覧船による観光が行われています。

遊覧船からは、庄川峡の切り立った地形や豊かな植生が見られます。大牧温泉コースでは、船でしかアクセスできないエリアを通過するルートとなっており、周囲の自然環境が広がっています。また、季節ごとに開催される地域の祭り(例:春のチューリップフェアや夏の庄川水まつりなど)の時期には、周辺の景観も変化します。長崎橋周遊コースは、約25分という短時間で景観を巡るルートです。
庄川遊覧船の運航は、季節(通常ダイヤ、春ダイヤ、冬ダイヤ)によって時刻表が異なります。春(3月〜5月)にはチューリップや椿、夏(6月〜8月)には水辺の祭礼、秋(9月〜11月)には紅葉、冬(12月〜2月)には雪景色といった、季節ごとの景観が設定されています。特に4月から5月にかけては、地域の植物や祭礼に関連した景観の変化が見られます。

船による水上の移動を通じて、周囲の自然環境を観察するルートとなっています。大牧温泉コースは往復約60分、長崎橋周遊コースは約25分の所要時間で設定されています。大牧温泉コースを利用して大牧港で下船する場合は、大牧温泉旅館への宿泊予約や日帰り予約があることが条件となります。片道乗船はできない仕様となっているため、乗船ルートの確認が必要です。
遊覧船の拠点となる小牧港周辺には、季節のイベント会場や地域の風景が広がっています。大牧港方面へは、大牧温泉などの宿泊施設が存在します。また、周辺地域では季節に応じた祭り(例:城端曳山祭や庄川観光祭など)が行われることがあり、地域の文化と自然が融合したエリアとなっています。
船内では季節に応じた服装が推奨されます。夏季は暑さ対策、冬季は防寒対策が必要です。支払いについては、現金での支払いが基本となります。障害者割引を利用する場合は、窓口にて身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳の原本(またはミライロID等のスマートフォン形式)の提示が必要です。また、大牧港での下船には特定の条件があるため、事前に確認が必要です。