
ガイド
椎葉村十根川は、宮崎県東臼杵郡椎葉村にある重要伝統的建造物群保存地区です。約39.9haの範囲に広がるこの地区は、十根川集落と大久保集落、および周辺の山林を含む山村集落です。集落は周囲を山林に囲まれた谷間の南斜面に形成されており、1998年12月25日に国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。この地域では、独特の建築様式である「椎葉型」と呼ばれる住居形態が見られ、民家や馬屋、蔵が配置されています。
この地域は、自然環境に適応した生活様式が受け継がれてきた場所です。建築様式としての「椎葉型」は、この地の地形や生活スタイルを反映したものです。また、周辺には国の重要無形民俗文化財である「椎葉神楽」などの文化も存在し、地域に根付いた伝統が守られています。石垣や石段を用いた集落の構造は、斜面を利用した生活の知恵を今に伝えています。

十根川エリアには、いくつかの象徴的な建造物や自然物があります。代表的なものとして、十根川神社、八村杉、大久保のヒノキなどが挙げられます。集落全体に分布する石垣は、高さ4m、長さ40mを超えるものもあり、地形に沿って築かれた石段と共に、景観の大きな要素となっています。これらは、建築物と自然環境が一体となった景観を構成しています。
この地域は山村集落であるため、季節ごとに景観が変化します。3月から11月にかけては、周囲の山林や石垣、建築物の姿を観察することができます。ただし、山間部であるため、天候や地形による影響を受けやすい環境です。

ここでは、日本の伝統的な集落の構造や、石垣・石段を用いた建築様式を間近で見ることができます。特に「椎葉型」と呼ばれる住居形態や、石垣が連なる景観は、この地域ならではのものです。周辺には椎葉民俗芸能博物館などもあり、地域の文化に触れることができます。
周辺には、多くの歴史的・自然的なスポットが存在します。椎葉厳島神社、国の重要文化財である那須家住宅(通称:鶴富屋敷)、上椎葉ダム、松尾の大イチョウ、白水の滝などが挙げられます。これらのスポットを巡ることで、椎葉村の地形や文化をより深く知ることができます。

集落内は斜面に築かれた石段や石垣が多く、傾斜のある地形となっています。移動の際は足元に注意が必要です。現金での支払いが基本となる場面が予想されます。また、住民の生活圏であるため、マナーを守った行動が求められます。