
ガイド
専修寺は、三重県津市に位置する真宗高田派の本山です。全国に600余ヶ所ある真宗高田派の拠点であり、親鸞聖人のみ教えを継承する寺院として知られています。境内には、三重県で初めて国宝に指定された御影堂や如来堂をはじめ、数多くの国指定重要文化財が存在します。また、蓮池を中心とした自然豊かな環境にあり、季節ごとに異なる植物の姿を確認できる場所です。
本寺としての歴史を持ち、開山である親鸞聖人のみ教えを現在に伝える役割を担っています。境内には親鸞聖人の御廟があり、歴代上人の墓所も併せて整備されています。建築物においては、明治時代に貴賓接待用として新築された「賜春館」や、大正時代まで御法主が檀信徒と対面していた「対面所」など、各時代の歴史を反映した建造物が現存しています。これらは日本の近代・近現代の建築文化を示す資料でもあります。

最大の建築物である御影堂は、畳725枚の広さを誇る大規模な木造建築です。中央には親鸞聖人の木像が安置されています。また、西側に位置する如来堂は、快慶作とされる阿弥陀如来立像(国指定重要文化財)を本尊としています。他にも、五間三戸二重門の形式を持つ山門、歴史的な建築様式を示す唐門、そして三層の櫓と大太鼓を備えた太鼓門など、重厚な建造物が並びます。また、茶所(現在はカフェ「蓮心庵」)や、重要文化財である鐘楼、通天橋といった施設も重要な構成要素です。
季節によって、境内では異なる植物が確認できます。4月初旬には桜、4月中旬から5月中旬には藤、4月から5月にかけては牡丹、そして6月下旬から8月上旬にかけては、35種類100鉢以上の蓮の花が咲き誇ります。また、11月には紅葉が見られます。時間帯としては、早朝の6時から開門されており、静かな環境下での参拝が可能です。ただし、御影堂や如来堂などの主要な堂宇の閉堂時間は15:30であるため、注意が必要です。

特定の時期には、通常非公開となっている庭園「雲幽園」の特別拝観が行われます。これには、僧侶によるガイドツアーが含まれる場合があります(開催時期や詳細は公式サイト等を確認)。また、境内にある「茶所」では、文化財の中で甘味を楽しむことができます。これらは、日本の伝統的な庭園文化や、寺院における休憩の形態を知る機会となります。
専修寺は、津市の歴史的なエリアに位置しています。周辺には、伊勢國お庭街道に関連する施設や、地域の歴史を反映した景観が広がっています。庭園「雲幽園」は、自然の美しさを生かした設計となっており、周辺の自然環境と一体となった景観を形成しています。

参拝にあたっては、以下の点を確認してください。