
ガイド
斎王まつりは、三重県明和町で毎年6月の第1週末の2日間にわたって開催される伝統的な祭りです。かつて伊勢神宮の斎王が、都から伊勢の斎宮へと向かった歴史的な儀式を再現した「斎王群行(さいおうぐんこう)」が最大の特徴です。平安時代の装束を身に纏った人々が、歴史の情景を現代に蘇らせます。
この祭りは、かつて明和町に存在した伊勢の斎宮にちなんで行われます。斎王とは、伊勢神宮に仕える未婚の皇女を指します。祭りの中心となる「斎王群行」は、都から斎宮御所へ向かう斎王と、その従者たちの行列を再現したものです。現在のような平安時代の時代考証に基づいた行列の形式は、第7回(1989年)から定着しました。滋賀県の「あいの土山斎王群行」や京都府の「斎宮行列」とともに、外部から公募が行われる「三大斎王群行」の一つとして知られています。
最大のハイライトは、斎王と従者たちによる「斎王群行」です。十二単を着て葱華輔(のうかのり)に乗る斎王をはじめ、袿(ころも)を纏った女官、内侍、命婦、采女、そして武官の衣装を着た検非違使や、狩衣を着た随身など、多種多様な役割の人々が列をなします。約120名が平安時代の衣装を身に纏い、斎宮跡の史跡指定地内を練り歩く姿は、まるで平安絵巻が目の前で展開されているかのような趣があります。
祭りは毎年6月の第1週末に開催されます。第1日は、町の特産品などが並ぶ「斎王市」や、子ども群行・出演者紹介が行われる「前夜祭」が行われます。第2日は、昼の部としてアトラクションや斎王市が行われ、その後、禊の儀(みそぎのぎ)を経て、斎王群行が実施されます。雨天の場合は開催が中止となるため、事前の確認が重要です。
行列の鑑賞に加え、祭りの期間中には地域の特産品が集まる「斎王市」が開催されます。地元の文化や特産品に触れることができるとともに、祭りの賑わいを楽しむことができます。また、第1日の夜には前夜祭が行われ、次なる日の本番に向けた雰囲気作りが行われます。
祭りの舞台となるのは、斎宮跡の史跡指定地内です。行進のルートは、さいくう平安の杜から始まり、上園芝生広場を経て、斎宮歴史博物館へと向かいます。周辺には歴史的な背景を学ぶことができる施設もあり、文化的な探索に適しています。
斎王市などの販売エリアでは、現金の用意を推奨します。クレジットカードや交通系ICカードの利用については、各店舗の状況によります。
祭りの運営や案内については、英語による詳細な案内が限られる場合があります。事前に地図やスケジュールを確認しておくことを推奨します。
群行の観覧自体に事前予約は不要ですが、祭りのスケジュールや天候による中止の有無については、公式情報を確認してください。
6月の開催となるため、暑さ対策として帽子や飲み物、日傘などの準備をお勧めします。また、屋外での観覧が中心となるため、歩きやすい靴が適しています。
行列の撮影は可能ですが、周囲の通行の妨げにならないよう、マナーを守って撮影を行ってください。