
ガイド
大山環状道路は、鳥取県にある大山(だいせん)の周囲を巡るドライブコースです。大山は「伯耆富士」という別名を持ち、見る角度によって異なる表情を見せます。南アルプスを彷彿とさせるような荒々しい岩肌や、優美な稜線、そして西日本屈指と言われるブナの原生林など、自然の造形美が連続するルートです。車窓から大山の変化に富んだ景観を眺めることができます。
大山周辺には、古くから山岳信仰の拠点として知られる歴史があります。大山寺は、養老年間(717年〜723年)に開かれた天台宗の古刹であり、修験道の修行道場として栄えてきました。また、周辺の地形や名称には、鎌倉時代の「船上山の戦い」に由来する伝説が残るなど、歴史的な背景を持つエリアです。

本コースには、多くの景勝地が含まれています。大山寺では、朱塗りの社殿や日本最長の石畳参道、そして大山北壁の景色を望むことができます。桝水高原では、大山の山並みとともに日本海を一望できる景観が広がります。また、鍵掛峠は、断崖絶壁がそびえ立つ大山の南壁を眺めることができる有名な展望ポイントです。東大山大橋では、橋の上から高い視点での景観を楽しむことができます。さらに、船上山周辺には、季節限定の「万本桜」が見られる公園も存在します。
季節ごとに異なる自然の姿を楽しむことができます。春から夏にかけては、ブナ林の新緑や、季節ごとの自然のトンネルを駆け抜けるドライブが可能です。秋には、鍵掛峠周辺などで紅葉の風景が広がります。また、船上山付近では遅咲きのヤエザクラを楽しむことができます。季節に応じた自然の変化を、車窓からの景色として体験できます。

ドライブの途中で立ち寄れるスポットがあります。大山まきば・みるくの里では、新鮮なミルクを用いたソフトクリームを味わうことができます。また、一向平エリアのキャンプ場売店では、ブランド牛である「東伯牛」のバーベキューが可能です。一向平から大山滝までは約40分の林道を通る軽登山コースもあり、自然の中での活動が可能です。なお、登山を行う場合は、出発点での登山届の提出が推奨されます。
コース内には、鏡ヶ成に位置する国民休暇村などの宿泊・休憩施設があります。また、大山滝は「日本の滝100選」にも選ばれており、落差37mの二段滝として知られています。周辺には、大山寺や大神山神社奥宮といった歴史的な寺社も点在しています。

ドライブコースのため、基本的には車両での移動となります。登山や滝への散策を行う場合は、歩きやすい服装と靴が必要です。一向平でのバーベキューや登山、滝への訪問時には、現地のルールに従ってください。撮影については、景観を楽しむための一般的な範囲で行ってください。