
ガイド
王塚古墳は、福岡県桂川町に位置する6世紀前半に造られた前方後円墳です。昭和9年に採土工事の際に偶然発見されました。この古墳の最大の特徴は、石室の壁面に描かれた色彩豊かな装飾壁画です。赤、黄、緑、黒、白、灰などの多色を用いた文様が壁面に配列されており、その豪華絢爛な様子から、日本の装飾古墳の頂点の一つとされています。昭和27年には国の特別史跡に指定されました。
この古墳は、古墳時代の終盤にあたる6世紀前半に造られたと考えられています。出土品には、馬具、武器、銅鏡、装飾品、土器類などが含まれており、当時の社会構造や文化を反映しています。装飾古墳としての価値は非常に高く、壁面に描かれた靫(矢筒)、盾、騎馬、珠文、双脚輪状文、わらび手文、三角文などの文様は、当時の意匠や信仰を伝える歴史的な資料となっています。
王塚古墳の最大の見どころは、その装飾壁画です。壁面には多彩な色彩を用いた文様が描かれており、古代の色彩感覚を伝える構造となっています。また、古墳の形状は前方後円墳の形式をとっており、周囲の地形と調和した歴史的な景観を形成しています。王塚装飾古墳館では、これらの壁画の様子を動画や展示を通じて確認することが可能です。
王塚古墳の内部(石室)は、通常は見学することができません。一般公開は春と秋の年2回に限られています。この特別公開の時期に合わせて訪問することが、石室内の様子を直接確認するための条件となります。展示施設である王塚装飾古墳館は、公開日以外でも展示物の閲覧や多言語音声ガイドの利用が可能です。
王塚装飾古墳館では、多言語対応の音声ガイドサービスを利用した展示鑑賞が可能です。館内では、スマートフォンやタブレットを活用した無線LANによる音声解説が提供されています。展示内容には、石室内の実物動画や、町内の各古墳に関する解説動画が含まれており、視覚的な情報とともに古代の歴史に関する情報を得ることができます。
王塚古墳周辺には、歴史的な遺構が集まるエリアとなっています。桂川町周辺は、多くの古墳が点在する地域であり、歴史的な景観が広がっています。遠賀川流域の古墳・遺跡の同時公開が行われることもあり、周辺の歴史スポットと合わせて訪問するルートが存在します。
施設利用にあたっては、以下の点に留意してください。