
ガイド
小樽市総合博物館 本館は、北海道の歴史、自然、そして鉄道をはじめとした交通の発展を多角的に紹介する施設です。かつての鉄道の拠点であった手宮駅の跡地に位置し、北海道を代表する50両もの鉄道車両が保存・展示されているのが最大の特徴です。歴史的な建造物である旧手宮機関庫などの重要文化財も併設されており、単なる展示だけでなく、北海道の歩みを肌で感じることができる貴重なスポットです。
当館の歴史は、1956年に設立された小樽市博物館に遡ります。その後、鉄道の歴史を伝える役割を担うべく、旧手宮線敷地を活用する形で発展してきました。かつては「北海道交通記念館」として運営されていましたが、2007年に現在の名称へと統合・発展しました。敷地内には、日本の鉄道開業の歴史を物語る重要な遺構が数多く残されており、地域の文化遺産としての価値が非常に高い施設です。

当館の最大の魅力は、圧倒的なスケールで並ぶ鉄道車両のコレクションです。蒸気機関車「しづか号」や「大勝号」をはじめ、電気機関車、ディーゼル機関車、さらには歴史的な客車や貨車まで、多種多様な車両を間近で見ることができます。また、重要文化財である旧手宮機関庫や、鉄道の起点を示す標識など、建築物や遺構そのものも歴史の重みを感じさせる見どころです。さらに、科学展示室やプラネタリウム、企画展示室では、歴史・自然・科学といった幅広いテーマに基づいた展示を楽しむことができます。
季節によって、屋外展示の様子や体験内容が異なります。夏期には、蒸気機関車「アイアンホース号」の乗車体験が楽しめる時期があり、鉄道ファンには特におすすめです。一方で、冬期は降雪対策として屋外展示車両の多くがブルーシートで覆われるため、展示内容が制限される点に注意が必要です。また、土・日・祝日には「チャレンジラボ」にて、簡単な実験や工作ができる体験イベントが開催されるため、お子様連れでの訪問には週末が最適です。

当館は「見る」だけでなく「体験する」ことができる施設です。プラネタリウムでの星空観賞や、科学展示室での学習、そして週末には工作や実験ができる「チャレンジラボ」などのアクティビティが用意されています。また、夏期には蒸気機関車「アイアンホース号」の運行が行われることもあり、動態保存された車両の迫力を体感できる貴重な機会となります。
博物館の敷地内には、歴史的な鉄道車両を利用した飲食店が期間限定で出店されることがあります。近年ではハンバーガー店やラーメン店などが登場しており、展示を楽しんだ後に小休憩として利用できます。また、徒歩圏内には「運河館」もあり、小樽の歴史や自然をさらに深く学ぶことができます。

施設内はバリアフリー対応が進んでおり、車椅子での移動も可能です。車椅子用の入口やトイレも完備されています。なお、季節や天候により屋外展示の状況が変わるため、天候に合わせた服装でお越しください。詳細なイベント情報や、アイアンホース号の運行スケジュール、季節ごとの展示状況については、事前に公式サイトでご確認ください。