
ガイド
入水鍾乳洞は、福島県田村市に位置する鍾乳洞です。大滝根山の南西斜面にあるキッサ沢の水が、地下に流入して形成された洞穴です。洞内にはA、B、Cの3つのコースが用意されており、それぞれのコースで進める距離や必要な装備が異なります。水深や水温、照明の有無など、コースによって体験の性質が大きく変わるのが特徴です。
入水鍾乳洞は、1927年8月25日に発見されました。旧名は「滝根不動洞」と呼ばれていました。この地域は典型的なカルスト地形である「仙台平」が広がっており、石灰岩の侵食や風化によって形成された自然景観が特徴です。大滝根山の南から湧き出した同一水源からの水流によって形成された「あぶくまケイブシステム」の一部として知られています。

洞内は1本道の構造となっており、進む距離によってコースが分かれます。Aコースは入口から約150m、Bコースは約600m、Cコースは約900mの地点まで進みます。Bコース以降は照明が少なく、水温も10度前後と低いため、装備の準備が重要となります。コースによっては、水深が成人男性の膝上ほどになる場所もあります。
入水鍾乳洞は、天候の影響を強く受けます。特に大雨の後は、洞内の水量が増加し、安全のために入洞できない場合があります。季節によっては、Aコースでも水深が大きく変化し、膝上まで水に浸かる状況になることがあります。天候が安定している時期の訪問が推奨されます。
コースによって、異なるレベルの探検体験が可能です。Aコースは普通の服装で入洞できますが、BコースやCコースでは、水に濡れることを想定した準備が必要です。Bコースではヘッドライトや防水のハンドライト、替えの靴、さらには寒さ対策のための着替えなどが推奨されます。Cコースは原則として予約制となっており、案内人と共に進む形となります。
入水鍾乳洞の周辺には、あぶくま洞や、星の村天文台、ふれあい館といった施設が整備されています。これらは同一の水源から形成された洞穴群に関連するエリアです。
洞内の環境に合わせて、適切な準備を行ってください。