
ガイド
沼津港深海水族館は、静岡県沼津市の沼津港に位置する、深海生物の展示に特化した水族館です。世界的に知られる「生きる化石」であるシーラカンスの展示を行っており、駿河湾の深海生態系をテーマにした展示が特徴です。深海という、人間が容易に立ち入ることのできない未知の世界を、多彩な展示やアトラクションを通じて紹介しています。
本施設は、駿河湾の深海資源や生物に関する研究・展示を行うことを目的としています。かつては「シーラカンス・ミュージアム」としての側面が強く、シーラカンスの展示に注力していましたが、現在は深海生物全般を扱う水族館として、より幅広い層に深海の魅力を伝える役割を担っています。周辺の「港八十三番地」エリアと共に、沼津港の観光・食文化を支える重要な施設の一つとなっています。

展示の核となるのは、シーラカンスの展示コーナーです。ここでは、冷凍個体2体とはく製3体が展示されており、その独特な形態を間近に観察できます。また、駿河湾の深海底から採取された生物や、世界各地の深海に生息する生物など、常時100種以上の展示が行われています。その他、深海生物の生態を学ぶことができる展示や、映像を用いた演出など、視覚的に深海の世界を理解できる工夫が随所に施されています。
水族館は年間を通じて楽しめますが、深海生物の展示内容や、メンダコなどの展示状況は、漁期の解禁(例:10月中旬頃)によって変動することがあります。展示の更新時期に合わせて訪問すると、新しい生物に出会える可能性があります。また、夕方の時間帯には、展示エリアの照明が深海をよりリアルに演出しており、幻想的な雰囲気が広がります。
館内では、展示を見るだけでなく、体験型のコンテンツも用意されています。例えば、「VR深海アドベンチャー・ディープクルーズ」では、VR空間に再現された駿河湾を舞台に、潜水艇に乗って海底遺跡を探検する体験が可能です。また、ライド型のシューティングアトラクション「ディープシーワールド」では、レーザー銃を使用して深海エリアを探検する感覚を味わえます。これらは水族館のチケット提示により割引が適用される仕組みとなっています。
水族館のすぐ近くには、複合観光施設「港八十三番地(PORT 83)」があります。ここには、イタリア料理店、ベーカリー、カフェ、海鮮料理店などが集まっており、水族館見学の後に沼津港の新鮮な海の幸を味わうことができます。沼津港周辺は、海鮮丼や地元の特産品を扱う店舗が多く、観光の拠点として非常に便利です。
館内は暗い展示エリアが多いため、落ち着いて展示を観察できる服装が適しています。お支払いは、現金のほか、クレジットカードや交通系ICカードが利用可能です。アトラクションを利用する際は、別途料金が必要となる場合があります。館内での撮影は可能ですが、展示物や生物への過度な干渉は控えてください。また、車椅子での観覧に対応したバリアフリー設計となっています。