
ガイド
丹生川上神社中社は、奈良県東吉野村に位置する神社です。境内には文政年間(1828年〜1830年)に建立された拝殿や、本殿・東殿・西殿からなる独特な構造を持つ社殿が存在します。また、国指定重要文化財である石灯籠も鎮座しており、歴史的な価値が高い建築物や遺構を観察できる場所です。
本社の建築物には、江戸時代後期の文政年間の記録が残っています。拝殿は文政12年(1829年)から天保元年(1830年)にかけて建立されました。また、東殿・西殿についても文政11年(1828年)から約12年をかけて建立されたことが記録されています。境内には、弘長4年(1264年)に名工・伊行吉によって造られたとされる、高2.6メートルの石灯籠があり、これは国指定重要文化財となっています。この石灯籠には、造営時期を示す刻銘が残されています。

最大の見どころは、本殿と東殿・西殿の配置です。本殿は南面しており、その左右に配祀神を祀る東殿と西殿が建っています。東殿と西殿は「相の間」と呼ばれる部分で接続されており、一間社流造の3宇を接続して一体の屋根をかけた特殊な造りとなっています。また、本殿からは石段による渡殿が拝殿へと続いています。さらに、東殿の前には弘長年間の刻銘がある国指定重要文化財の石灯籠が立っており、歴史的な建築様式を今に伝えています。
神社は毎日、午前8時30分から午後5時まで開門されています。日中の明るい時間帯には、本殿や拝殿、石灯籠などの建築細部を詳細に観察することが可能です。季節を問わず、歴史的な建築物や石造物の造形を確認することができます。

境内には、摂社や末社が点在しており、それぞれの役割を持つ社殿を巡ることができます。例えば、徳川家康を祭神とする東照宮神社や、木霊神社などの末社があります。また、10月の第2日曜日には、大和三大祭りの一つである「小川まつり(別名:喧嘩祭り)」が行われます。この時期には、氏子区内から8基の太鼓台が繰り出される様子が見られます。
丹生川上神社中社は、東吉野村の自然豊かな環境の中に位置しています。周辺には、歴史的な背景を持つ他の神社や、地域の伝統的な祭事に関連するスポットが存在します。地域の歴史に触れることができるエリアです。
神社を参拝する際は、以下の点に留意してください。