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成羽美術館

ガイド

成羽美術館

約4分

概要・魅力

成羽美術館(Nariwa Museum)は、岡山県高梁市にある、美術館と自然史博物館の機能を併せ持つ複合施設です。この施設の最大の特徴は、世界的建築家である安藤忠雄氏が設計した建物そのものにあります。高梁市指定史跡である成羽陣屋跡(山崎氏御殿跡)の石垣の上に建設されており、歴史的な景観と現代建築が見事に融合しています。館内では、大原美術館のコレクション形成に大きく貢献した洋画家・児島虎次郎の作品をはじめ、彼が収集した古代エジプトの美術品、さらにはこの地で発見された日本最古の植物群化石など、芸術と科学の両面から多彩な展示が行われています。

歴史と文化背景

本館の歴史は1953年、岡山県出身の洋画家である児島虎次郎の功績を称えるために「成羽町美術館」として開館したことに始まります。1994年には、現在の建物である第3代目の施設が完成しました。設計を担当したのは、世界的に知られる建築家・安藤忠雄氏です。建物は歴史的な石垣の上に建っており、地域の歴史的遺産を守りつつ、現代のアートを発信する拠点としての役割を担っています。2009年には、名称が現在の「高梁市成羽美術館」へと変更されました。

主な見どころ

展示室は大きく分けて3つのテーマで構成されており、それぞれ異なる魅力を持っています。

1. 児島虎次郎・絵画展示室: 児島虎次郎による「登校」や「紫苑と少女」といった代表的な油彩画をはじめ、デッサンや自作家具などが展示されています。また、徳永仁臣や太田喜二郎といった他の画家たちの作品も並び、当時の芸術水準を肌で感じることができます。

2. オリエント展示室: 児島虎次郎が海外巡遊中に収集した古代エジプトの美術品を中心に展示されています。パネル解説を通じて、エジプトの歴史や文化についても学ぶことができます。

3. 化石展示室: 成羽層群から産出した、日本最古の植物群化石を展示しています。世界的に新しい種とされる30数種を含む、約100種・数百点の貴重なコレクションは、この地ならではの学術的価値を持っています。

季節・時間帯別おすすめ

美術館は自然豊かな環境に位置しているため、季節ごとの景観の変化も魅力の一つです。春や秋などの穏やかな季節には、周囲の自然と建築が調和した美しい風景を楽しむことができます。また、館内にはミュージアムカフェが併設されているため、展示鑑賞の後にゆっくりと休憩するのもおすすめです。

体験・アクティビティ

本施設は、静かにアートや化石を鑑賞するだけでなく、建築そのものを体験する場でもあります。安藤忠雄氏の設計による光と影の演出、そして石垣の上に立つ独特の構造を歩くことで、建築芸術としての側面を深く味わうことができます。また、ミュージアムショップでは、展示に関連した品々を見つけることができます。

周辺エリア

美術館が位置する成羽エリアは、歴史的な石垣や自然が残る静かな地域です。成羽陣屋跡などの史跡も近く、歴史的な景観を楽しみながら散策することが可能です。自然と歴史が融合した穏やかな環境の中で、日常を離れた時間を過ごすことができます。

持ち物・服装・マナー

美術館内は、貴重な美術品や化石を保護するため、静穏な環境が求められます。展示室への入館にあたっては、以下の点にご注意ください。

  • *支払い方法**: 館内のショップやカフェでは、現金のほか、クレジットカードや交通系ICカードが利用可能です。事前に小銭や現金を準備しておくとスムーズです。
  • *英語対応**: 展示パネルや案内については、一部英語表記がある場合がありますが、詳細な解説については現地の状況に依存します。
  • *予約**: 基本的に事前予約は不要で、当日直接お越しいただけます。
  • *服装**: 建築の美しさを楽しむために、歩きやすい靴での訪問をお勧めします。また、石垣の上に建つ構造のため、段差や階段があることを考慮してください。
  • *撮影**: 展示内容によっては、撮影が制限されているエリアがあります。撮影の可否については、館内の指示に従ってください。
  • *バリアフリー**: 建物内はバリアフリー化が進んでいますが、歴史的な立地条件により一部段差がある場合があります。
  • *マナー**: 展示品に触れないよう、また、静かな鑑賞環境を維持するために、大声での会話は控えてください。