ガイド
ナイタイ高原牧場は、総面積約1,700ha(東京ドーム358個分)という、日本一の広さを誇る公共牧場です。地平線まで続くかのような緑の芝のじゅうたんと、澄み切った空気が広がるこの場所は、訪れる人々の疲れを癒やす絶好のスポットです。ここでは、乳牛の育成を目的とした専門の牧場としての役割を担っており、夏の間は広大な草地で牛たちがのんびりと過ごす姿を見ることができます。
この牧場は、国営事業によって昭和47年に完成しました。現在は指定管理者制度により、JA上士幌町が管理・運営を行っています。名称の由来となった「ナイタイ川」は、アイヌ語で「奥の深い沢」を意味する“ナイ・エタィエ・ペッ”にちなんでいると言われています。自然と共生しながら、酪農の発展を支えてきた歴史を持つ場所です。
最大の魅力は、何と言ってもその圧倒的なスケールの景観です。夏には約250頭ずつに分けられた11群ほどの牛の群れが、広大な草地を歩く牧歌的な風景を楽しむことができます。また、時折野生の鹿が現れることもあり、北海道の豊かな自然を間近に感じられます。
牧場の最上部、標高約800mの高さには「ナイタイテラス」が位置しています。大きな窓からは、牧場全体や十勝平野、さらには遠く阿寒の山並みまでを一望することができ、四季折々の色彩豊かなパッチワークのような景色を楽しむことができます。
四季を通じて異なる表情を見せるのが高原牧場の魅力です。6月の新緑は非常に美しく、生命力にあふれた景色が広がります。春にはタンポポ、6月から8月にかけては中腹から上の道路沿いにエゾフウロ草の薄紫色の花が咲き乱れ、色彩豊かな風景を楽しめます。9月になると山の上から紅葉が始まり、放牧の終わりを告げる情緒ある景色へと変化します。
また、高原ならではの「霧」が発生することもあり、霧に包まれた幻想的な風景もこの場所ならではの体験です。ただし、冬の間は6ヶ月以上の期間、雪に覆われるため、訪問の際は季節によるゲートの開放状況を確認することをお勧めします。
牧場の頂上付近にある「ナイタイテラス」では、景色を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。また、上士幌町内には、絶品ジェラートを楽しめる「ドリームドルチェ」や、気軽に利用できる「町営温泉」、お土産が充実した「道の駅 かみしほろ」など、ドライブの途中に立ち寄れる魅力的なスポットが点在しています。