
ガイド
真鍋庭園は、北海道帯広市に位置する、総面積100ヘクタールを誇る広大な農園・植物園です。日本におけるコニファー(針葉樹)の希少品種生産の拠点として知られ、日本初の本格的なコニファー庭園として高い評価を得ています。敷地内には、世界中から取り寄せられた多様な樹木が植えられており、自然の造形美を存分に味わうことができます。また、エゾリスやモモンガといった野生動物が訪れる場所としても知られており、自然との一体感を味わえるスポットです。
この地の歴史は、1896年(明治29年)に入植した初代・眞鍋佐市による林業から始まります。その後、2代目・眞波正明が寒冷地でも育つ庭木の生産を開始したことで、現在の庭園の基礎が築かれました。3代目の眞鍋智紀は、北欧やカナダなど世界各地から珍しい樹木を取り寄せ、西洋風の庭園を拡張しました。これにより、日本庭園と西洋風の風景式庭園が融合した独特の景観が形成されました。また、園内には歴史的な建築物も保存されており、1969年には御在所「真正閣」が移築されました。2011年には、この「真正閣」の築100周年を記念して現代美術展が開催されるなど、文化的な価値も高い場所です。

真鍋庭園には、いくつかの異なるテーマを持つ庭園が存在します。まず、赤い屋根の家がシンボルとなっている「ヨーロッパガーデン(コニファー園)」は、世界中の珍しい針葉樹が集まる中心的なエリアです。次に、歴史的な「真正閣」と、地下約350mから自噴する水温14度の地下水によって維持されている「鯉の池」を中心とした「日本庭園」があります。さらに、はまなすの丘やリスの教会といった、自然の地形を活かした「風景式庭園」も魅力の一つです。また、50mにわたって4種類のカエデが植えられた「リバースボーダーガーデン」など、植物の色彩の変化を楽しめるエリアも多く、散策するたびに異なる表情を見せてくれます。
季節ごとに異なる植物の表情を楽しむことができます。8月にはアジサイが咲き誇り、晩秋にはハマナスの色彩が楽しめます。春から夏にかけては、緑豊かなコニファーやエゾリスの活動が活発になる時期です。散策には、目的や時間に合わせて用意されたモデルコースを利用するのがおすすめです。エゾリスを見つけるための「30分コース」、キタキツネコース、そしてじっくりと自然を堪能する「60分ノウサギコース」があり、時間帯によって訪れる動物や景色が変わります。日光が美しい午前中や、植物の色彩が際立つ午後の散策が特におすすめです。
広大な敷地内を歩きながら、自然の造形美を観察する体験がメインとなります。エゾリスやモモンガなどの野生動物を探しながらの散策は、自然観察の醍醐味を感じさせてくれます。また、園内には苗木販売スペースや、喫茶、温室なども設置されており、植物に囲まれた空間での休息も楽しめます。植物の知識を深めながら、静かな環境でリフレッシュする時間は、日常を忘れる特別な体験となるでしょう。
真鍋庭園は、北海道ガーデン街道沿いに位置しており、十勝地方の豊かな自然を満喫できるエリアにあります。周辺には他の美しい庭園も点在しており、ガーデン巡りを楽しむことができます。また、帯広市の市街地からも比較的アクセスしやすく、観光の合間に立ち寄りやすい立地となっています。
敷地が非常に広大で、かつ自然豊かな環境であるため、歩きやすい靴での訪問を強く推奨します。散策には時間がかかるため、飲み物や軽食を持参すると便利です。また、動物への餌付けなどは行わないよう注意してください。支払いは、園内のショップ等で利用できる場合がありますが、基本的には現金やクレジットカードの準備をしておきましょう。英語での案内については、公式サイトや現地の情報を事前に確認しておくことをお勧めします。