
ガイド
旧函館博物館1号・2号(函館公園)
約3分概要・魅力
旧函館博物館1号・2号は、函館公園内に位置する、日本に現存する最も古い博物館建築として知られる歴史的建造物です。明治時代の開拓期に建てられたこの建物は、道指定の有形文化財にも指定されており、その歴史的価値は極めて高いものです。白い板壁にこげ茶の瓦屋根、そして特徴的な三角屋根の吹貫玄関を備えた外観は、非常に瀟洒で、訪れる人々を明治・大正のレトロな雰囲気へと誘います。現在は、歴史の重みを感じながら、美しい洋館の姿を眺めることができる貴重なスポットとなっています。
歴史と文化背景
この博物館の歴史は、1871(明治4)年に遡ります。当時、開拓使の御雇教師頭取であり、開拓顧問でもあったホーレス・ケプロンが、博物館の必要性を強く説いたことが始まりです。1879(明治12)年に「旧函館博物館一号」が開場し、その後、1884(明治17)年には「旧函館博物館二号」が開場しました。これらは、札幌の仮博物場と並び、日本の地方博物館の先駆的な存在として、北海道の自然、考古、歴史、民俗、美術工芸などの資料を長年守り続けてきました。一号館は「水産館」、二号館は「先住民族館」として、地域住民に深く親しまれてきた歴史があります。

主な見どころ
最大の魅力は、その美しい建築様式を間近で見学できることです。一号館の正面入り口上部には、開拓使の印である「北辰(北極星)」のレリーフが施されており、当時の歴史的背景を象徴しています。白い壁と赤い屋根のコントラストが美しい二号館も、フォトジェニックな景観として非常に人気があります。現在は保存のため、基本的には外観の見学が中心となりますが、その佇まい自体がひとつの芸術作品といえるでしょう。
季節・時間帯別おすすめ
函館公園内にあるため、季節ごとに異なる表情を楽しむことができます。春には美しい花見、夏には噴水広場での賑わい、秋には鮮やかな紅葉と、歴史的建造物が自然に溶け込む様子は格別です。特に、日光が当たる日中の時間帯は、白い壁が美しく映え、写真撮影にも最適です。また、公園内の散策と合わせて、歴史の息吹を感じる静かな時間を過ごすのがおすすめです。
体験・アクティビティ
基本的には、歴史的な洋館の外観を鑑賞しながら、函館公園の豊かな自然を楽しむ「街歩き・散策」がメインとなります。もし、5名以上の団体で、かつ2週間前までに事前予約を行った場合には、一号館の内部を見学できる特別な機会があります。内部を見学することで、より深く明治時代の博物館の歴史に触れることができます。
周辺エリア
建物が位置する函館公園内には、他にも魅力的なスポットがあります。公園正面口の右手には、映画のロケ地としても知られる「すりばち山」の展望所があり、そこからは津軽海峡を一望できます。また、昭和34年頃からジャズ喫茶として親しまれている「喫茶 想苑」もあり、公園の木々を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。これらは、歴史探訪の合間の休憩に最適です。
持ち物・服装・マナー
敷地内は歴史的な建造物と公園ですので、落ち着いた雰囲気での見学が求められます。外観の見学は自由に行えますが、内部の見学を希望する場合は、事前に詳細な条件(団体予約等)を確認しておくことを推奨します。周辺は坂道や公園内の散策路があるため、歩きやすい靴での訪問が適しています。また、詳細な開館状況や予約の可否については、公式サイト等で事前にご確認ください。