
ガイド
旧青木家那須別邸は、明治時代に建築された歴史的な洋館です。ドイツ公使や外務大臣を務めた青木周蔵の那須別邸として建てられ、地域の歴史とともに歩んできました。ドイツで建築学を学んだ設計者による、ドイツ様式の構法を用いた緻nelな建築構造が最大の特徴です。現在は国指定の重要文化財として、その貴重な姿を今に伝えています。
この邸宅は、明治21年(1888年)に建築されました。当初は中央の2階建て部分のみでしたが、明治42年(1909年)に増築され、現在の形となりました。設計者は、七十七銀行本店などの設計でも知られる松ヶ崎萬長です。わが国に残る萬長氏の唯一の作品であり、軸組や小屋組にドイツ様式の構法を採用している点が非常に珍しく、文化的に高い価値を持っています。平成10年には、元の位置から約50メートル南東へ移転・復元され、現在は道の駅「明治の森・黒磯」の一施設として一般に公開されています。

最大の魅力は、西洋の建築技術と日本の技術が融合した独特の構造です。外壁には鱗形のスレートが用いられ、クラシックで上品な佇まいを見せています。また、ドイツ様式の構法が採用された小屋裏(屋根裏)の構造は、複雑な木の梁や柱が組み合わさった幾何学的な美しさを持っており、建築ファンにはたまらないスポットです。白を基調とした美しい外観と、周囲の豊かな自然が調和した景観も必見です。
旧青木家那須別邸の周辺(道の駅「明治の森・黒磯」ハンナガーデン)では、季節ごとに異なる美しい花々を楽しむことができます。春(4月頃)には鮮やかな菜の花、夏(8月頃)には太陽に向かって咲くひまわり、そして秋(10月頃)には情緒あるコスモスが咲き誇ります。季節ごとに表情を変える庭園の風景とともに、歴史的な建築を眺めるのがおすすめです。
ここでは、明治時代の近代建築の粋を間近で感じることができます。建物の細部までこだわった設計や、当時の生活様式を想像しながらの散策が楽しめます。また、隣接する道の駅での休憩や、季節の花々を眺めながらのゆったりとした時間の過ごし方も、この場所ならではの体験です。
施設は道の駅「明治の森・黒磯」内に位置しています。そのため、観光の合間に地元の特産品をチェックしたり、食事を楽しんだりすることも可能です。歴史的な建築見学と、道の駅でのショッピングやグルメを組み合わせたプランがおすすめです。
文化財保護の観点から、観覧人数が制限される場合があります。また、建物内を鑑賞する際は、文化財を大切に扱うマナーが求められます。服装については、特に指定はありませんが、敷地内を歩きやすい靴での訪問をおすすめします。詳細な開館状況や休館日は、事前に公式サイト等でご確認ください。