
ガイド
倶多楽湖は、北海道白老郡白老町にある美しいカルデラ湖です。支笏洞爺国立公園の特別区域内に位置し、周囲約8kmの円形を描く美しい景観が特徴です。最大の特徴は、その圧倒的な水の透明度です。環境省の調査において、公共用水域の水質部門で全国1位(2001年度)を記録した実績があり、日本でも屈指の透明度を誇ります。湖畔に立つと、目の前にコバルトブルーに輝く神秘的な水面が広がり、訪れる人々を魅了します。
この湖は、約4万年前の活動によるクッタラ火山の噴火によって形成されたカルデラ湖です。名称はアイヌ語の「クッタルシ・トー(クッタルシの湖)」に由来しており、「クッタルシ」は現在の虎杖浜を指し、「イタドリ(虎杖)が群生する場所」という意味を持っています。自然の驚異が生み出したこの景観は、古くからこの地の象徴的な存在です。

最大の魅力は、何といってもその「水質」と「色彩」です。周囲を原生林に囲まれた静かな環境の中で、透き通ったコバルトブルーの水面を眺めることができます。また、湖には流入・流出する川がなく、地下水によって水位が保たれているという非常に珍しい特徴を持っています。季節によって表情を変える湖面や、周囲の豊かな自然環境は、写真撮影にも最適なスポットです。
倶多楽湖は通年でその美しさを楽しめますが、季節ごとに異なる表情を見せます。冬季(11月〜4月下旬)は、湖面が完全に凍結することもあり、雪景色とともに静寂な湖の姿を観察できます。ただし、冬期間は周辺道路が通行止めになるため、訪問の際は事前に道路状況を確認してください。新緑の季節や紅葉の時期は、周囲の山々との色彩のコントップが非常に美しい時期です。

湖畔のレストハウス(例年5月上旬から約3ヶ月間の解禁期間のみ営業)では、ボートを借りてヒメマスの釣りを体験することができます。自然の中で静かに釣りを楽しむ時間は、日常を忘れる特別な体験となるでしょう。また、湖畔には駐車場があり、そこから少し歩いて湖岸まで降りることも可能です(遊泳は禁止されています)。
倶多楽湖の周辺には、豊かな自然や温泉地が広がっています。近くには「登別温泉」や「白老・虎杖浜温泉」があり、観光の後に温泉を楽しむルートがおすすめです。また、周辺には「のぼりべつクマ牧場」などの観光施設もあり、自然と動物の両方を楽しめるエリアとなっています。

自然豊かな国立公園内にあるため、散策には歩きやすい靴が適しています。湖畔へ降りる際には、一部に傾斜があるため注意が必要です。また、湖畔にはトイレが設置されていないため、事前に周辺施設を利用しておくことをおすすめします。自然保護のため、動植物の採取やペットの同伴、湖への遊泳は禁止されています。詳細は公式サイト等でご確認ください。