
ガイド
高麗家住宅は、埼玉県日高市にある江戸時代初期の建築物です。高麗神社の神職を務めてきた高麗家の住居として使用されてきました。この建物は、東日本の民家の中でも非常に古い建築様式を遺していることが特徴です。1976年(昭和51年)6月22日に国指定重要文化財に指定されました。日本の伝統的な住居の構造や、歴史的な背景を持つ建築物を観察できる貴重な場所です。
この住宅は、江戸時代前半(17世紀後半)に建造されたと推定されています。高麗神社の神職を務める家系である高麗家の住居として、代々大切に守られてきました。建築様式は、日本の伝統的な住居の形式を色濃く残しています。また、2017年には当時の天皇陛下(明仁天皇、美智子皇后)が高麗神社へ行幸啓された際、この高麗家住宅を視察されたという歴史的な記録も残されています。

建物の構造は、入母屋造(いりもやづくり)で、屋根には茅葺き(かやぶき)が採用されています。建物の規模は、桁行(けたゆき)が7間半(約14.3メートル)、梁行(はりゆき)が5間(約9.5メートル)に及びます。内部の構造は「古四間取り(こよんけまどり)」と呼ばれる形式となっており、奥座敷、21畳の広さを持つ表座敷、そして勝手や部屋、土間などで構成されています。これらの構造から、当時の生活様式や建築技術を詳細に確認することができます。
高麗家住宅は高麗神社の敷地内に位置しており、周囲の自然環境とともにその姿を見ることができます。季節によって、茅葺き屋根の質感や周囲の植生の変化を楽しむことができます。具体的な開館時間や季節による変動については、現地の最新情報をご確認ください。

ここでは、日本の伝統的な民家の構造を視覚的に学ぶことができます。特に、江戸時代初期の建築様式である入母屋造や、広大な面積を持つ座敷の構成は、日本の建築史において重要な資料となります。静かな環境の中で、歴史的な建造物の細部を観察することに重点を置いた見学が可能です。
高麗家住宅は、高麗神社のすぐ裏手に位置しています。そのため、高麗神社の参拝と併せて訪れることが可能です。また、近隣には「高麗村石器時代住居跡」などの史跡も存在しており、地域の歴史を辿るルートとして構成されています。