
ガイド
かざはやの里は、三重県津市の風早池のほとりに位置する、約78,000㎡の広大な丘陵地に広がる美しい花園です。ここは「福祉と環境の融合」をテーマとしており、障がい者施設の利用者と職員が協力して植物の整備や管理を行っている、日本でも珍しい園芸福祉を取り入れた場所です。自然豊かな環境の中で、季節ごとに表情を変える豊かな色彩と、日本の伝統的な風景を楽しむことができます。伊勢神宮や伊勢志摩エリアへの観光の合間に、日常の喧けさから離れて「癒しの世界」を体験できるスポットとして親しまれています。
この地にある「風早池」は、非常に古い歴史を持っています。伝承によれば、紀元35年に垂仁天皇が全国に作った800の灌漑池の一つとされており、古くから地域の水資源として重要な役割を果たしてきました。また、戦国時代には津城の藩主である藤堂高虎が灌漑工事を手掛けたことから「風早」の名が付けられたと言われています。現在では、地域の福祉活動と自然保護が結びついた、SDGs(持続可能な開発目標)にも通じる新しい形の文化拠点となっています。

園内では、季節ごとに異なる主役の花々が訪れる人々を魅了します。春には、約560本の梅が25,000㎡の芝生に咲き誇り、3月上旬には最も美しい景観を見ることができます。4月下旬から5月上旬にかけては、世界に一つしかないと言われる特別なデザインの藤棚が広がり、幻想的な紫色の世界を楽しめます。6月には、この地でしか見ることのできない希少な品種を含む、約77,700株もの紫陽花が斜面を彩ります。秋には広大なエリアにコスモスが咲き乱れ、野鳥の鳴き声とともに散策を楽しむことができます。
季節ごとに訪れるべきタイミングが明確に異なります。梅を楽しむなら2月上旬から3月下旬、特に3月上旬がベストです。藤の美しい景色を求めるなら4月下旬から5月上旬、そして紫陽花のグラデーションを堪能するなら6月中旬が最もおすすめです。秋にはコスモスが咲き、自然の音に耳を傾けながらの散策が最適です。日中の明るい時間帯は、お茶屋での休憩や足湯、ハンモックでのリラックスなど、家族や友人とゆったりとした時間を過ごすのに適しています。

単なる観賞だけでなく、五感を使った体験が豊富に用意されています。園内には22カ所の東屋(休憩所)があり、持ち込んだお弁当を自然の中で楽しむことができます。また、景色を眺めながらリラックスできる「眺めのいい足湯」や、新緑の中で揺られる「新緑のハンモック」、お子様向けの「子供用ボルタリング」や「アスレチック」など、幅広い世代が楽しめる施設が充実しています。さらに、愛犬と一緒に楽しめる「天然芝のドッグラン」も完備されており、ペット連れの旅行者にも優しい環境です。
かざはやの里は、伊勢・志摩観光のルート上に位置する非常に便利な場所にあります。伊勢自動車道「久居IC」からわずか5分というアクセスの良さが特徴です。伊勢神宮へは国道23号経由で約70分、日本最大級の商業リゾート「VISON(ヴィソン)」へは約32分、世界遺産である熊野古道の登り口へは約41分と、周辺の主要観光地への移動もスムーズです。伊勢志摩観光の行き帰りに、ランチや休憩を兼ねて立ち寄るのが賢いプランです。

園内は広大な丘陵地であり、芝生や坂道、遊歩道が含まれるため、歩きやすい靴での訪問を強くおすすめします。また、季節によっては日差しが強いため、帽子などの紫外線対策も重要です。園内には「かざはや茶屋」や「菓子工房f」があり、軽食やスイーツを楽しむことができます。お土産には、地域のキャラクター「かっぴぃ」のグッズが豊富に揃っています。なお、詳細な営業時間や最新の開花状況、および支払い方法の詳細は、訪問前に公式サイトでご確認ください。