
ガイド
川崎大師(正式名称:平間寺)は、神奈川県川崎市に位置する真言宗智山派の大本山です。1128年に建立された歴史を持ち、弘法大師(空海)を本尊として祀る「厄除け」の聖地として、古くから多くの参拝客を惹きつけてきました。江戸時代には徳川将軍家も参詣したと言われるほど、歴史的にも重要な役割を担ってきました。現代でも、初詣の時期には全国から数百万人規模の参拝者が訪れる、日本屈指のパワースポットです。
平間寺の歴史は、平間兼乗が海中から弘法大師の木像を引き揚げたという伝説に始まります。この木像を大切に供養し続けたことが、現在の信仰の礎となりました。戦後、川崎大空襲によって多くの伽藍が焼失するという困難を経験しましたが、その後、着実に再建が進められました。近代以降は、鉄道の発展とともに「初詣」の文化とも結びつき、日本の近代的な参拝スタイルを形作る一助となりました。

川崎大師は、特に正月(初詣)の時期に最大の盛り上がりを見せます。1月1日から始まる元朝大護摩供をはじめ、多くの人々が新しい年の厄除けを祈願します。また、3月21日の「正御影供」や、8月の終戦に関連する法要など、季節ごとに特別な儀式が行われます。静かな雰囲気を楽しみたい場合は、平日の早朝(開門直後)の参拝がおすすめです。

境内には、美しいステンドグラスが設置された「信徒会館」や、茶道を楽しめる「中書院(光聚庵・心月庵)」など、文化的な施設が点在しています。また、弘法大師の立像や、第55代横綱・北の湖敏満の銅像など、歴史や人物にちなんだ記念碑も散策の楽しみの一つです。
参拝の際は、お堂に入る際に靴を脱ぐ場面があるため、脱ぎ履きしやすい靴での訪問をおすすめします。お守りやご朱印の授与については、各受付にてお申し出ください。詳細な受付時間や最新の儀式スケジュールについては、公式サイトでご確認ください。