
ガイド
上代田の棚田は、岐阜県八百津町の北山地区に位置する、日本の伝統的な農村風景を留める場所です。約5ヘクタールの面積にわたって、123枚もの棚田が階段状に配置されています。1999年には「日本の棚田百選」の一つとして認定されました。棚田を囲むように形成された集落の景観は、自然と人間が共生してきた里山の姿を提示しています。
この地域では、古くから地形に合わせて石や土を積み上げ、稲作を行うための棚田が維持されてきました。棚田は単なる農地ではなく、地域の生活や文化、そして自然環境と密接に関わってきた歴史を持っています。周囲の集落とともに形成されたこの景観は、日本の農村における伝統的な景観維持の形を示しています。

上代田の棚田の主な特徴は、その規模と配置にあります。123枚もの棚田が重なり合う様子は、地形を活かした高度な農耕技術の形です。農道の法面には、春にはシバザク(芝)が広がるなど、季節ごとに異なる色彩の変化が見られます。集落と一体となった風景は、日本の原風景を感じさせる要素となっています。
上代田の棚田は、季節によって景観が大きく変化します。特に4月から5月にかけては、水が張られた棚田や、農道の法面に広がる緑の景観が見られる時期です。季節ごとの風景の変化を確認するためには、春の時期に訪れることが一つの目安となります。農道や景観エリアは24時間開放されているため、時間帯を問わず風景を眺めることが可能です。
この場所は主に景観を楽しむためのエリアであり、特定の体験プログラムが常設されているわけではありません。農道に沿って歩きながら、棚田が作り出す幾何学的な造形や、周囲の集落の様子を観察することが可能です。自然の中での静かな時間を過ごすことができます。
周辺には、飛水峡ロックガーデンや五宝滝、また「道の駅 ロック・ガーデンひちそう」などの観光スポットがあります。これらは自然豊かな景観を持つエリアであり、合わせて訪問するルートを検討する際の候補となります。また、日本最古の石博物館なども近隣に位置しています。