
ガイド
鍵掛峠は、鳥取県日野郡江府町と西伯郡大山町にまたがる、大山(だいせん)の南側を望む展望スポットです。標高約900メートルに位置し、大山南壁の険しい岩肌と、その麓に広がる広大なブナ林とのコントラストが最大の特徴です。西日本最大級の規模を誇るブナの森を抜けるドライブコースの要所となっており、訪れる時期によって異なる自然の表情を楽しむことができます。
「鍵掛峠」という名称には、歴史的な由来があります。かつて大山寺へ参拝する人々や、周辺で活動していた農民・博労(はから)たちが、旅の安全や幸福を願って、鍵(鉤)の形をした小枝を木に掛けていた(鍵掛けを行った)ことに由来すると伝えられています。また、数え年で13歳になった男子が大山へ参拝する「十三参り」の風習において、鍵の形をした小枝を石仏に供えたという説もあり、古くから信仰や旅の安全を守る場所として親しまれてきました。

鍵掛峠からは、大山南壁のダイナミックな景観を眺めることができます。岩肌が露出した巨大で険しい山の姿は、見る角度によって異なる表情を見せます。また、眼下に広がるブナの森は、季節ごとに色彩を変えます。春から夏にかけては鮮やかな新緑が、秋には赤や金色の紅葉が山肌を彩ります。この自然の色彩の変化は、訪れる人々にとって非常に印象的な景観となっています。
季節によって、鍵掛峠は異なる魅力を持っています。春から夏にかけては、ブナの森の新緑が美しく、ドライブを楽しみながら自然の生命力を感じることができます。秋(9月〜11月頃)は、紅葉のベストシーズンです。ブナの木々が赤や黄色に色づき、背後の岩肌との色彩の対比が非常に鮮やかになります。また、冬には山頂付近が雪に覆われることもあり、季節ごとの変化を楽しむことができます。日中は明るい時間帯に訪れることで、岩肌の質感や森林の色彩を最もはっきりと確認できます。

鍵掛峠周辺では、ドライブを通じた自然観察が主なアクティビティとなります。また、車で約5分ほどの場所には木谷沢渓流があり、川のせせらぎや鳥の鳴き声を聞きながら、静かな森の中を散策することができます。さらに、周辺地域にはスキー場も存在するため、冬にはスキーやスノーシューといったウィンタースポーツを楽しむことも可能です。自然の中でのリフレッシュや、季節の景観を楽しむドライブが中心となります。
鍵掛峠の周辺には、魅力的なスポットが点在しています。車で約5分の距離にある木谷沢渓流は、水の音と共に静かな時間を過ごすのに適した場所です。また、大山エリア全体が観光の拠点となっており、季節に応じた自然体験が可能です。ドライブコースの一部として、周辺の高原や景勝地を巡るルートを計画することをお勧めします。

鍵掛峠は展望台および駐車場を備えたスポットですが、自然豊かな環境であるため、以下の点に注意してください。