
ガイド
ほたる童謡公園は、長野県辰野町の松尾峡に位置する、ホタルの観賞に最適な公園です。このエリアは、かつてゲンジボタルの発生に適した自然環境を持っていました。現在は、町による積極的な環境保護活動と、ホタルが住みやすい水路の整備、そして休耕田を利用した小川の造成などの取り組みにより、再び多くのホタルが見られる場所として再生しています。公園は「ふれあいゾーン(平出側)」と「小さな生き物ゾーン(下辰野側)」の2つのエリアに分かれており、豊かな自然環境が整っています。
松尾峡の自然環境は、かつて大正14年に県の天然記念物に指定されました。しかし、昭和30年代には、工場排水や家庭排水、農薬の影響により、ホタルの数が減少するという課題に直面しました。これに対し、辰野町では水の汚れを防ぐための工事や、ホタルが住みやすい環境を作るための水路改修、草刈り、泥上げなどの継続的な手入れを行ってきました。こうした地道な環境整備の結果、ホタルが再び姿を現すようになり、現在は「ふるさといきものの里」としての役割も果たしています。

公園の最大の見どころは、何といっても6月上旬から中旬にかけてのホタルの乱舞です。特に、月明かりが少なく、蒸し暑い日の午後8時から午後9時頃にかけて、多くのホタルが舞う様子が見られます。水辺を整備した小川や、自然と調和した公園の景観とともに、光り輝くホタルの姿を楽しむことができます。また、公園内には遊具なども設置されており、自然に触れながら家族で過ごせる環境も整っています。
ホタル観賞のベストシーズンは、6月上旬から中旬です。この時期の夜、特に午後8時から午後9時頃が最もホタルの姿を見やすい時間帯となります。天候や気温、月明かりの有無によっても状況は変わりますが、月明かりが少ない夜を選ぶことが、美しい光を観察するポイントです。季節ごとに異なる自然の表情を楽しむこともできますが、ホタルを目的とする場合は、この時期の夜間訪問をおすすめします。
公園内では、整備された水路や小川の周辺で、自然環境の豊かさを感じながら散策を楽しむことができます。特にホタルが出現する時期には、夜間の静かな環境の中で、自然が作り出す光の演出を体験できます。また、公園には子供たちが遊べる遊具も備わっており、日中は家族連れでのレクリエーションの場としても活用されています。
公園の周辺には、ホタルの名所として知られる「松尾峡」が広がっています。美しい景観を持つエリアであり、自然環境を守るための取り組みが続けられている地域です。辰野町全体が自然と共生する取り組みを行っており、周辺の景観とともに、地域の豊かな自然環境を楽しむことができます。
夜間の散策となるため、歩きやすい服装と、足元を照らすためのライトなどがあると便利です。ただし、ホタルへの影響を最小限にするため、周囲への配慮が求められます。公園の駐車場や施設の使用・占用を希望する場合は、事前に公園使用許可申請書の提出が必要であり、使用料が発生する場合があるため、事前に確認しておくことを推奨します。