
ガイド
北海道網走市に位置する北海道立北方民族博物館は、北極圏やシベリア、アラスカなど、世界の北方地域に住む諸民族の文化をテーマとした博物館です。展示内容は、衣食住、生業、精神文化、文化の伝承など多岐にわたります。特に、かつて北海道のオホーツク海沿岸で栄えたオホーツク文化に関する展示や、イヌイットなどの北方民族の生活を伝える資料が充実しています。
本博物館は、北方地域の諸民族が厳しい自然環境の中でどのように生活を営み、どのような精神世界を持っていたかを示すために設立されました。展示されている資料は、単なる道具としての側面だけでなく、その背景にある社会構造や信仰、自然との関わりを伝えるものです。長年にわたり、企画展や写真展を通じて、北方の文化や歴史を多角的に紹介し続けています。
常設展示では、衣服、調理用具、住居の模型などが展示されています。これらは、北方の厳しい環境に適応するための知恵の結晶です。特に、イヌイットやスオミなどの北方諸民族の生活様式をテーマにした展示は、視覚的に理解しやすい工夫がなされています。また、過去には「トナカイのパーカとアザラシのブーツ」や「アイヌと北の植物民族学」といった、特定のテーマに絞った企画展も実施されており、常時入れ替わる展示内容にも注目が集まります。
博物館内には、情報普及室として図書や映像資料が用意されています。館内は、北方民族の文化を学ぶための静かな環境が整っており、落ち着いて展示を鑑賞することができます。季節を問わず、年中を通して北方民族の歴史と文化に触れることが可能です。また、解説員による常設展示の解説(約30分)を予約することで、より詳細な解説を受けることもできます。
展示の鑑賞に加え、館内では映像資料を用いた学習が可能です。受付にて申し込むことで、39種類の映像プログラムを無料で視聴することができます。これらの映像の多くは、英語やロシア語などの外国語版が用意されており、言語の壁を越えて北方民族の文化を理解する助けとなります。また、図書コーナーでは、北方民族や世界の文化に関する書籍を閲覧することができ、より深い知識を得るための学習環境が整っています。
博物館は北海道網走市の潮見エリアに位置しています。網走周辺は、オホーツク海や流氷、また北方文化に関連する歴史的な背景を持つ地域であり、博物館での学びを深めた後に、周辺の自然環境を巡る観光ルートを組むことができます。
博物館の利用にあたっては、以下の点にご注意ください。