ガイド
払沢の滝は、東京都西多摩郡檜原村にある、東京都で唯一「日本の滝百選」に選出された非常に貴重な名瀑です。秋川の源流であるセト沢の奥地に位置し、全4段、合計高度差60メートルに及ぶ壮大な景観を誇ります。遊歩道から間近に見ることができる最下段の滝は、落差約23.3メートルあり、木漏れ日の中でキラキラと輝く清らかな水の流れが訪れる人々を魅了します。
この滝は、その形状が僧侶が持つ「払子(ほっす)」と呼ばれる道具に似ていることから、かつては「払子の滝」とも呼ばれていました。また、古くからこの滝壺には大蛇が棲んでいたという伝説も残されており、古くから人々に親しまれてきた歴史があります。自然と共に生きる檜原村の象なる存在です。
最大の魅力は、豊かな自然の中で眺める美しい滝の流れです。駐車場から滝までは、村の木で作られたウッドチップが敷かれた、緩やかな傾斜の遊歩道が続いています。このチップの感触は非常に心地よく、自然を身近に感じながら歩くことができます。また、遊歩道の途中には、地元の陶芸作家の作品を展示するギャラリー喫茶や、かつての郵便局を利用した趣のある土産物店もあり、滝への道のり自体が文化体験の場となっています。
払沢の滝は、訪れる季節によって全く異なる表情を見せてくれます。
自然散策に加え、季節ごとのイベントを楽しむことができます。冬には、最も凍りつく日を当てる「氷瀑クイズ」や、滝を題材にしたフォトコンテストが行われるなど、自然をテーマにしたユニークな体験が可能です。また、夏にはライトアップされた滝を眺めながら、地域のグルメや特産品を楽しむことができます。
滝へと続く遊歩道には、地域の文化に触れられるスポットが点在しています。地元の作家による作品を鑑賞できるギャラリーや、歴史的な建物を活用したショップを巡ることで、檜原村の豊かな暮らしの文化をより深く知ることができます。
駐車場から滝までは約1キロ、徒歩で15分〜20分ほどの道のりです。緩やかな傾斜の遊歩道ですが、自然の中を歩くため、歩きやすい靴での訪問をお勧めします。