
ガイド
羽衣の滝は、北海道東川町の天人峡エリアに位置する、落差約270mを誇る多段構造の滝です。7段の岩を伝って流れ落ちる水の様子は、その名の通り天女の羽衣を連想させる美しさを持っています。周囲は深い森に囲まれており、新緑の季節や紅葉の時期には、色彩豊かな自然と白い水の流れが鮮やかなコントラストを描きます。整備された遊歩道が設置されており、自然の景観を観察しながら散策できるスポットです。
この滝は、かつて文人によってその景観の素晴らしさから「羽衣の滝」と命名されました。天女の羽衣を思わせる水の流れが名前の由来となっています。かつては2013年に発生した自然災害の影響で、滝を正面に見るための見晴台や遊歩道が一部崩落していましたが、その後、新しい遊歩道が整備され、再び滝の姿を観察できる環境が整いました。大雪山国立公園の南東山麓に位置する天人峡のシンボル的な存在です。

最大のポイントは、高い崖から幾重にも分かれて流れ落ちる水の動きです。上段から下段へと続く多段構造の滝は、見る角度によって異なる表情を見せます。また、滝周辺には柱状節理と呼ばれる特徴的な岩肌が広がっており、地質学的な特徴も観察できます。秋の紅葉シーズンには、周囲の木々が赤や黄色に染まり、岩場の隙間から見える紅葉と滝が一体となった景色が広がります。
季節によって異なる景観が魅力です。春から夏にかけては、雪解け水による水量が多く、水しぶきが周囲の緑を潤す様子が見られます。特に新緑の時期は、鮮やかな緑と白い滝のコントラストが際立ちます。秋(10月頃)は紅葉が見頃となり、赤や黄色の色彩が滝の景観に彩りを添えます。遊歩道は冬季(11月頃から翌年6月上旬まで)は通行止めとなるため、訪れる際は季節を確認してください。
滝の全景を眺めるためには、滝見台までのトレッキングが一般的です。公共駐車場から滝までは徒歩で約20分、滝見台までのコースを含めると、往復で1時間30分程度の時間を要します。自然の中を歩くハイキング形式での散策となります。周囲の自然環境を観察しながら、静かな環境の中で滝の音を聞くことができます。
天人峡エリアには、他にも魅力的なスポットがあります。柱状節理が特徴的な岩場や、歴史を感じさせる景勝地が点在しています。また、周辺には温泉施設や、東川町に関連するグルメ・宿泊施設もあり、自然散策とあわせて地域の文化に触れることができます。
自然豊かな遊歩道を歩くため、動きやすい服装と歩きやすい靴(トレッキングシューズ推奨)が必須です。特に、足元がぬかるんでいたり、草木で視界が悪かったりする箇所があるため、足元には十分な注意を払ってください。現金やクレジットカードの準備に加え、トイレ利用の際はトイレットペーパーを持参することが推奨されます。公共駐車場を利用し、路上駐車は避けてください。