
ガイド
岐阜城は、岐阜市のシンボルである金華山の山頂に位置する歴史的な城郭です。かつては「稲葉山城」と呼ばれていましたが、織田信長がこの地を拠点としたことで「岐阜」と改称されました。標高329mという高台に位置するため、眼下には清流長良川が流れ、東には恵那山、北には日本アルプス、西には伊吹山などの雄大な山々を望むことができます。現在は、昭和31年に復興された鉄筋コンクリート造りの天守閣がそびえ立ち、展望台として多くの観光客に親しまれています。四季折々の自然に囲まれた景観は、歴史と自然が融合した唯一無二の魅力を持っています。
岐阜城の歴史は深く、鎌倉時代に二階堂行政が砦を築いたことが始まりとされています。戦国時代には、美濃の斎藤道三がこの地を支配し、その後、織田信長が稲葉山城を攻略して「岐阜城」と改称しました。信長はこの城を天下統一の拠点とし、城下町では「楽市楽座」などの政策を展開しました。しかし、慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦前の動乱の中で落城し、その後は廃城となりました。現在の天守閣は、昭和31年に岐阜城再建期成同盟によって復興されたもので、信長の偉業を伝える重要な歴史的建造物となっています。また、周辺の金華山一帯は、平成23年に「岐阜城跡」として国の史跡に指定されています。

岐阜城の最大の魅力は、天守閣の最上階から望む壮大なパノラマビューです。眼下には長良川が市内を貫流し、遠方には名古屋市の街並みまで見渡せることもあります。また、城内には織田信長に焦点を当てた史料展示室や、かつての武器庫・食糧庫を復元した「岐阜城資料館」があり、戦国時代の生活や戦術を学ぶことができます。さらに、天候条件が整った際には「月と岐阜城」と呼ばれる幻想的な風景や、期間限定の「パノラマ夜景」を楽しむことができ、夜の静寂の中に浮かび上がる城郭の姿は格別の美しさです。
岐阜城は、季節ごとに異なる表情を見せます。春や秋には周囲の自然が美しく、登山道でのハイキングに適しています。特に夜間は、期間限定の「パノラマ夜景」が開催されることがあり、名古屋方面まで続く煌びやかな街の灯りと城郭のコントラストは必見です。また、月が美しい時期には、月光に照らされた城の姿を撮影する目的での訪問も人気があります。時間帯としては、日中の明るい時間帯は展望を楽しむのに適しており、夕暮れから夜にかけては、街の灯りと共に幻想的な雰囲気を味わうことができます。

自然と歴史を同時に楽しむ体験が豊富です。金華山周辺では、自然林やシダ類が茂る中でのハイキングが楽しめます。初心者向けの「七曲り登山道」は、道幅が広くベンチも整備されているため、家族連れや初心者でも気軽に自然を満喫できます。また、金華山頂付近では、放し飼いにされているリスとのふれあいも可能です。さらに、麓の長良川では、伝統的な「鵜飼」の観覧船に乗ることもでき、歴史的な風景とともに日本の伝統文化を間近で体験することができます。
岐阜城の麓には、歴史を感じさせるスポットが点在しています。織田信長の居館跡や、武家屋敷を模した「岐阜公園総合案内所」など、戦国時代の雰囲気を味わえる施設があります。また、金華山ロープウェーを利用すれば、わずか4分で山頂へアクセスでき、手軽に景観を楽しむことができます。さらに、周辺には「長良川温泉」や、伝統的な鵜飼が行われる長良川もあり、観光の後は温泉や川沿いの散策を楽しむといった、歴史・自然・癒やしを組み合わせたプランが可能です。

岐阜城周辺を観光する際は、以下の点に注意してください。