
ガイド
巌流島(正式名称:船島)は、山口県下関市の関門海峡に位置する無人島です。島全体が比較的平坦な地形をしており、現在は公園として整備されています。最大の特徴は、1612年に宮本武蔵と佐々木小次郎が行ったとされる伝説的な決闘の舞台であることです。島内には人工海浜や多目的広場、展望広場などが設けられており、歴史的な背景を背景に、関門海峡の雄大な自然を楽しむことができます。
この島は、かつては「船島」と呼ばれていました。宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が行われたことから、小次郎の「巌流」の名にちなんで現在の名称で知られるようになりました。かつては岩礁が近くにあり、航行の難所とされていた時期もありました。また、明治時代にはコレラの医療施設があったり、第二次世界大戦前には軍事的な要塞地帯として厳格に管理されていた歴史もあります。1973年には居住者がいなくなり無人島となりましたが、現在は歴史的な場所として、また観光地として整備されています。

島内には、歴史を象徴する様々なモニュメントが設置されています。展望広場には、宮本武蔵と佐々木小次郎の銅像が対峙するように立っており、決闘の場面を彷彿とさせます。また、船着場付近には「巌流島文学碑」や、明治時代に建立された「佐々木巌流之碑」があります。東海岸に設けられた遊歩道からは、関門海峡を航行する大型船を間近に観察できるほか、島内の人工海浜や多目的広場では、自然豊かな環境の中で過ごすことができます。
季節としては、4月や5月がおすすめの時期です。穏やかな気候の中で、島の散策や景観を楽しむことができます。また、5月に開催される「しものせき海峡まつり」では、巌流島フェスティバルのイベントとして、決闘の再現などが企画されることもあります。また、島内には照明によるライトアップが行われることもあり、夜の静かな島の表情も魅力の一つです。

島内では、整備された公園や人工海浜での散策が主なアクティビティとなります。また、特定の条件下では、島内の「憩いの広場」にてバーベキューを楽しむことも可能です(※事前の申請が必要)。さらに、関門汽船の船内では、巌流島の歴史や両岸の風景に関する案内が行われており、島へ向かう道中からも歴史の雰囲気を感じることができます。また、記念撮影用として、武蔵と小次郎をイメージした顔出し看板も用意されています。
巌流島を眺める絶景スポットとして、下関市には「海峡ゆめタワー」があります。高さ153mのタワーの30階にある展望室からは、足元に広がる巌流島と関門海峡の360度パノラマを楽しむことができます。その他にも、「火の山公園」や、唐戸市場付近の関門海峡沿いからも、島を眺めることが可能です。
島内を散策する際は、歩きやすい靴と動きやすい服装を推奨します。島内には売店や自動販売機、水道設備、ゴミ回収施設が一切ありません。そのため、飲料水や食べ物、ゴミを持ち帰るための袋は必ず各自で準備してください。また、島内の一部区域は三菱重工業の所有地であり、フェンスで仕切られたエリアへの立ち入りは禁止されています。島内は禁煙です。また、遊泳も禁止されています。船の最終便の時刻を必ず確認し、チャーター船を利用する場合を除き、最終便に乗り遅れないよう注意してください。